2020年11月2日(月) 16:40
川崎Fは前回対戦で大勝した札幌相手に13連勝を狙う。激戦必至の“大阪ダービー”はACL出場権をかけた上位対決に【プレビュー:明治安田J1 第26節】
明治安田生命J1リーグは前節から中2日となる3日に、第26節の7試合が開催される。ハードな日程となるなか、各チームは総力戦が求められることなるだろう。
すでに8月26日に同節のFC東京vs鹿島が行われており、アウェイの鹿島がエヴェラウドとファン アラーノのゴールで2-1と勝利を収めている。また湘南vs横浜FMは、11日に開催予定となっている。
前節、FC東京を下し12連勝を達成した川崎Fは、ホームに札幌を迎える。無類の強さを見せ優勝に向けてひた走るチームには、攻守両面で隙は見られない。札幌には前回対戦で6-1と大勝。その試合で2ゴールを奪った三笘 薫が、今節も爆発するか。札幌は前節、G大阪に1-2で競り負けたが、ここ5試合で3勝と状態は悪くない。2試合連続ゴール中のドウグラス オリヴェイラが川崎Fの守りを打ち砕くカギを握りそうだ。
10試合負けなしで2位に浮上したG大阪は、C大阪との“大阪ダービー”に挑む。前節は札幌に競り勝ち、3連勝を達成。攻守の歯車ががっちりとかみ合い、着実に勝点を積み上げている。前回対戦で敗れたライバルチームを撃破し、勢いを加速させることができるか。そのG大阪を勝点3差で追う4位のC大阪とすれば、ACL出場権の確保に向けて、勝利こそが求められる。直近の試合では浦和に完敗を喫したが、10日ぶりの試合となるだけに、コンディション面では優位に立つ。奥埜 博亮と豊川 雄太の2トップが精力的に動き、G大阪の堅守に揺さぶりをかけたい。
3位の名古屋は鳥栖の本拠地に乗り込む。前節は鹿島に快勝を収め、3位に浮上。強固な守備組織に加え、マテウスを中心とした攻撃も機能する。その戦いにぶれはなく、今節も強烈なプレスと素早い攻撃でリズムをつかんでいきそうだ。一方の鳥栖は8試合勝利から遠ざかっている。孤軍奮闘の活躍を見せる林 大地が苦境脱却のカギを握るだろう。
広島はホームに浦和を迎える。前節は決め手を欠き、仙台と引き分けた。その試合で温存された得点源のレアンドロ ペレイラが、攻撃に勢いをもたらせるか。対する浦和も前節は大分相手にスコアレスドロー。不発に終わった攻撃陣の出来が勝敗を左右するポイントとなりそうだ。
横浜FCは2連敗と調子が下降気味。2試合連続完封負けと、決定力不足の解消が重要なテーマとなる。対戦相手の大分も4試合勝利がない。こちらも4試合で1得点と攻撃面に不安を抱える。前回対戦で決勝ゴールを奪った田中 達也のパフォーマンスが大きなカギを握りそうだ。
清水はピーター クラモフスキー監督との契約を解除し、今節より平岡 宏章新監督の下でリスタートを切る。7試合勝利から見放される苦しい状況を、いかに乗り越えていくのか。新監督の手腕に注目だ。対する神戸は直近の試合で、仙台に競り勝った。失点の多さは気がかりながら、久しぶりにゴールが生まれた古橋 亨梧とドウグラスにかかる期待は大きい。
最下位に沈む仙台は、ホームに柏を迎える。16試合勝利がないものの、前節は広島と引き分け、連敗を3で止めている。広島の攻撃をゼロに抑えた粘り強い守備を保ち、勝機を高めたい。対する柏も前節は決め手を欠いて、清水とスコアレスドローに終わっている。前回対戦ではオルンガがハットトリックを達成し、5-1と快勝。相性の良い相手を再び撃破し、週末に控えるルヴァンカップ決勝に向けて弾みをつけられるか。
■各試合の見どころをチェック
仙台vs柏
鳥栖vs名古屋
川崎Fvs札幌
C大阪vsG大阪
清水vs神戸
横浜FCvs大分
広島vs浦和