2020年11月1日(日) 18:30
無敗街道を突き進む首位の秋田が10月も無傷でクリア。相模原が急浮上で、昇格争いは大混戦に【マンスリーレポート(10月):明治安田J3】
明治安田生命J3リーグは、10月に19節から24節までの6節分を消化。順延となっていた12節の岐阜vs秋田、富山vs八戸も行われ、全チームの消化試合が24で並び、残りは10試合となっている。
無敗街道を突き進む秋田は、10月も4勝3分と無傷でクリアした。7試合のうち4試合でクリーンシートを達成。堅守は健在で、順延開催された12節の岐阜戦では5得点と攻撃力も示している。開幕から24戦無敗はまさに驚異で、2位の熊本に勝点13差をつけて首位を独走。シーズン終盤に入っても安定感は崩れず、悲願のJ2昇格に向けて、視界は良好だ。
昇格圏となる2位争いは熾烈を極める。熊本が2勝1分3敗と思うように勝点を伸ばせず、9月に躍進した長野と岐阜も足踏みを強いられた。一方で4勝2分と負けなしの相模原が勢いに乗り、一気に3位に浮上している。2位の熊本から5位の岐阜までの4チームが勝点4差にひしめき合う大混戦となっており、昇格の行方は最後まで読めない展開となっている。6位の鹿児島、7位の鳥取も昇格の可能性を残しているが、残り試合を考えるとこれ以上の取りこぼしは許されないだろう。
昇格組の今治は、10月に入っても粘り強い戦いを保ち、8位に踏み止まっている。富山は21節、22節の連敗が響き、昇格争いから後退した。藤枝は10月にひとつの勝利も挙げられず、こちらも苦しい状況に陥った。逆に福島は、秋田、相模原と並んで10月最多の4勝を挙げ、11位に順位を上げている。
シーズン当初は苦しんだ讃岐は10月に11ポイントを獲得し、15位に浮上。守備の安定が保たれ、さらなる上昇も期待できる。逆に5敗を喫した八戸、未勝利に終わったYS横浜は厳しい状況に。U-23の2チームは、G大23が中位に踏み止まるのに対し、C大23は最下位に転落。それでも鳥取を下すなど、直近3試合は負けなしで、残り試合での巻き返しに希望を見出している。