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失速するライバルを尻目に、安定感抜群の徳島が首位に浮上。福岡は怒涛の8連勝で、昇格戦線に名乗り!【マンスリーレポート(9月):明治安田J2】

2020年10月1日(木) 17:15

失速するライバルを尻目に、安定感抜群の徳島が首位に浮上。福岡は怒涛の8連勝で、昇格戦線に名乗り!【マンスリーレポート(9月):明治安田J2】

失速するライバルを尻目に、安定感抜群の徳島が首位に浮上。福岡は怒涛の8連勝で、昇格戦線に名乗り!【マンスリーレポート(9月):明治安田J2】
徳島は9月を5勝2分1敗と安定した戦いを見せ、上位を争っていた長崎、北九州をかわし首位に立った

9月の明治安田生命J2リーグは、ほぼ週2ペースで試合が行われ、16節から23節までの8節分が消化された。

首位に立ったのは徳島だ。9月は5勝2分1敗と安定した戦いを見せ、上位を争っていた長崎、北九州をかわしている。8試合で5失点と堅い守りが光り、河田 篤秀がけん引する攻撃も機能した。4年目を迎えたリカルド ロドリゲス監督のスタイルは完全に浸透しており、完成度の高さを見せつけている。

 一方、快進撃を続けていた北九州は、ここへきて失速気味。7戦全勝とした8月とは対照的に、9月は3勝2分3敗に終わった。とりわけ直近3試合は勝利がなく、終盤戦に突入する10月に向けて不安を残している。
 
さらに苦しんだのが長崎だ。9月は5分3敗と、一つの勝利も挙げられなかった。ボール支配で勝りながらも決めきれない試合が目立っており、決定力の向上が重要なテーマとなっている。

9月に躍進を遂げたのは福岡。21歳のストライカー、遠野 大弥がゴールを量産。首位徳島との勝点差はわずかに4ポイントに迫っており、このまま一気に昇格レースの主役に上り詰めるかもしれない
9月に躍進を遂げたのは福岡。21歳のストライカー、遠野 大弥がゴールを量産。首位徳島との勝点差はわずかに4ポイントに迫っており、このまま一気に昇格レースの主役に上り詰めるかもしれない

9月に躍進を遂げたのは福岡だった。順延となった試合も含め9試合を戦い、8勝1分で3位に浮上。現在8連勝と、勢いに手が付けられない状態だ。8勝中5試合が完封勝利と、堅守が際立ち、21歳のストライカー、遠野 大弥がゴールを量産。夏に広島から加わった松本 泰志も速やかにフィットし、欠かせぬ存在として存在感を高めている。首位徳島との勝点差はわずかに4ポイントに迫っており、このまま一気に昇格レースの主役に上り詰めるかもしれない。

甲府も9月は負けなしで乗り切ったが、直近5試合はいずれも引き分けと勝ち切れない戦いが続いている。調子を上げてきたかに見えた京都も、ここ2試合は結果を出せず、浮上のチャンスを逸している。新潟、東京Vも勢いに乗り切れず、中位に留まっている。

大宮は6戦未勝利と苦しんだが、ここへきて2連勝と復調の気配を示す。興味深い戦いを見せたのは水戸だ。徳島、北九州と上位相手の勝利も含め、9月は4勝を挙げた。うち3試合は3得点以上を奪っての勝利で、今季通算得点数38はリーグトップの数値である。失点の多さも目立ち、13位と中位に留まってはいるものの、山口 一真と中山 仁斗が形成する2トップは、リーグ屈指の破壊力を秘めており、後半戦の注目チームのひとつとなりそうだ。

気がかりなのはJ1から降格してきた2チームだ。磐田は9月に1勝しか挙げられず、12位に低迷。得点力不足を露呈し、1年でのJ1復帰が厳しくなっている。さらに苦しいのが松本だ。こちらも9月は1勝のみで、21節の琉球戦では1-6の大敗も喫している。布 啓一郎監督が解任され、柴田 峡監督が後を引き継いだが、体制変更後も2試合勝利なし。苦境に陥ったチームをいかに立て直していくのか。新監督の手腕に注目が集まる。

明治安田生命J2リーグ結果(9月)

 

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