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川崎Fは連勝ストップも、圧巻の攻撃力を保ち首位を独走。王者・横浜FMと鹿島に復調の気配【マンスリーレポート(8月):明治安田J1】

2020年8月31日(月) 18:00

川崎Fは連勝ストップも、圧巻の攻撃力を保ち首位を独走。王者・横浜FMと鹿島に復調の気配【マンスリーレポート(8月):明治安田J1】

川崎Fは連勝ストップも、圧巻の攻撃力を保ち首位を独走。王者・横浜FMと鹿島に復調の気配【マンスリーレポート(8月):明治安田J1】
8月は5勝1分1敗(24節の神戸戦も含む)とハイペースで勝点を積み上げ、2位に勝点8差をつけて独走態勢を築く川崎Fの勢いは、まだまだ止まりそうもない

明治安田生命J1リーグは、8月に8節から13節までの6節分を消化。夏場のハードスケジュールを経て、リーグの勢力図はどのように変わったのか。

変わらぬ強さを見せたのは、川崎Fだった。2節から続いた連勝記録は12節の名古屋戦に敗れストップしたものの、8月は5勝1分1敗(24節の神戸戦も含む)とハイペースで勝点を積み上げた。うち3試合で5得点以上を記録するなど、その攻撃力は図抜けている。レアンドロ ダミアン、小林 悠と昨季からの得点源に加え、三笘 薫と旗手 怜央のルーキーコンビもゴールを量産。離脱していた中村 憲剛も復帰戦でゴールを記録するなど、さらなる好材料も生まれている。2位に勝点8差をつけて独走態勢を築く川崎Fの勢いは、まだまだ止まりそうもない気配だ。

2位のC大阪も4勝1分1敗と安定した戦いを示した。11節の川崎F戦で大敗を喫したのは痛手だったが、その他の試合では持ち前の堅守を保った。清武 弘嗣とブルーノ メンデスが調子を上げ、得点力の向上も見られる。川崎F追走の一番手として、9月以降の戦いにも注目が集まる。

復調の兆しを見せる鹿島と横浜FM。両チームともに8月は4勝を挙げ、今後上位争いに絡んでくる可能性は十分だ
復調の兆しを見せる鹿島と横浜FM。両チームともに8月は4勝を挙げ、今後上位争いに絡んでくる可能性は十分だ

復調の兆しを見せるのは、鹿島と横浜FMだ。両チームともに8月は4勝を挙げた。鹿島はザーゴ監督のスタイルが徐々に浸透し、エヴェラウドがフィットしてきたのもⅤ字回復の要因だろう。内田 篤人の引退は小さくない影響を与えそうだが、生え抜きの土居 聖真、ルーキーの染野 唯月らが今後の巻き返しのキーマンとなりそうだ。

王者、横浜FMも持ち前の攻撃力が蘇ってきた。直近の4試合で14ゴールを記録。今夏に加入したジュニオール サントスが強烈なインパクトを放ち、マルコス ジュニオール、仲川 輝人の得点王コンビも調子を上げている。失点の多さは気がかりながら、迫力のある攻撃を実現できているだけに、今後上位争いに絡んでくる可能性は十分だ。

横浜FCも充実の8月を過ごした。10節の湘南戦から3連勝を達成。4バックへの回帰が、復調の要因だろう。松尾 佑介ら攻撃陣が躍動したのも大きく、9月以降もダークホースとなり得る可能性を示した。

一方で、G大阪、神戸、広島は調子を落とした印象。復調の兆しを見せていた清水も、3連敗と再び苦しい状況となっている。

最も苦戦したのは札幌と湘南の2チームだろう。札幌は2分け4敗、湘南は5戦全敗と、一つも勝利を挙げられなかった。

札幌は、4試合で3失点以上を喫するなど守備が崩壊。得点源の鈴木 武蔵が移籍したのも、今後の戦いに影響を与えそうだ。湘南も失点の多さに加え、5敗のうち4敗が完封負けと、得点力不足も露呈する。この課題を解消できないようだと、今後も苦戦を余儀なくされるかもしれない。

なお鳥栖はチーム関係者の複数に、新型コロナウイルス感染症の陽性判定が確認され、10節から13節までの試合が中止となっている。

個人に目を向ければ、柏のオルンガが圧巻のパフォーマンスを続けている。5節からの連続得点記録は7試合で止まったものの、8月も6試合で6得点と、量産ペースを継続した。名古屋の前田 直輝も9節の浦和戦で、ひとりで4得点と圧巻のゴールショーを披露。他にも浦和のレオナルド、FC東京のレアンドロらが好調を維持しており、ハイペースの得点王争いも、これからさらに盛り上がっていきそうだ。

明治安田生命J1リーグ結果(8月)

 

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