明治安田生命J2リーグは、29、30日に第15節の11試合が行われる。久しぶりに1週間のインターバルが空いて行われるだけに、各チームは良いコンディションで試合に臨めそうだ。
首位の長崎はホームに大宮を迎える。前節は水戸に競り勝ち、2連勝を達成。得点力が高まるなか、ここ4試合で3ゴールの畑 潤基に注目が集まる。一方の大宮は5試合勝利がなく、現在は3連敗中。前節は終了間際にゴールを奪われ、愛媛に競り負けた。失点が増えており、持ち前の堅守を取り戻すことが重要なテーマとなる。
8連勝と快進撃を続ける2位の北九州は、ホームに千葉を迎える。前節は鮮やかな逆転劇で、東京Vを撃破した。2ゴールを決めた町野 修斗が今節もカギを握りそうだ。対する千葉は2連敗と、再び勢いを失いつつある。複数失点が続く守備の整備が求められるだろう。
3位の徳島は、松本の本拠地に乗り込む。6試合負けがなく、前節は千葉に逆転勝利を収めた。コンスタントに結果を残す垣田 裕暉にかかる期待は大きい。松本は2試合勝利がなく、19位に沈む。前節は終了間際に追いつかれ、京都と引き分けた。セルジーニョが調子を上げてきたのは好材料だが、隙が生じる守備組織を立て直せるか。
4位に浮上した磐田は、アウェイで群馬と対戦。前節は金沢相手に6ゴールの圧勝を収めた。調子を上げてきた小川 航基が今節も爆発するか。群馬は2連勝で、最下位から脱出。守備の安定が備わってきており、今節も磐田の攻撃に粘り強く対抗し、一瞬の隙を突く戦いに勝機を見出したい。
5位の新潟は福岡の本拠地に乗り込む。前節は琉球に1-0で競り勝った。安定した対応を見せた守備陣の出来が、今節もカギを握りそうだ。福岡は前節栃木に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。こちらも守備陣の好パフォーマンスが光っただけに、1点を争う緊迫した一戦となりそうだ。
甲府はホームに栃木を迎える。前節は山形に1-3と完敗。失速した後半の戦いがポイントとなりそうだ。栃木は福岡に競り負け、7試合ぶりの黒星を喫した。守備の安定は備わるだけに、いかに得点を奪っていくのか。攻撃陣の爆発が待たれるところだ。
東京Vはホームで京都と対戦。前節は北九州に競り負け、連勝が3でストップした。巻き返しの一戦となる今節は、前節機能不全に陥ったパスワークを取り戻せるか。京都は4試合勝利がなく7位に転落。それでも前節は、終了間際に追いつく粘りを見せ、ホームで勝点1を手にしている。ピーター ウタカが変わらず好調を維持するなか、失点が増えつつある守備組織を立て直すことがテーマとなりそうだ。
水戸は愛媛とのホームゲームに挑む。前節は、一度は逆転しながらも、後半に失速し、長崎に再逆転負け。リーグ屈指の攻撃力を備える一方、失点が減らない守備を修正していきたい。愛媛は前節、大宮に競り勝ち、11試合ぶりに勝点3を手にした。終了間際に示した粘り強さを、今節にも持ち込めるか。
琉球はホームで山形と対戦。ここ2試合勝利がなく、下位から抜け出せていない。前節は新潟に完封負け。不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。山形は4戦負けなしと、調子を上げてきた。前節は甲府に3-1と快勝。2ゴールを奪った北川 柊斗が注目選手となる。
町田は前節、山口に快勝を収め、6試合ぶりに勝利を手にした。ここ2試合はいずれも無失点。今節も安定した守備を軸に、リズムをつかみたい。対戦相手の岡山は2試合勝利がない。こちらも守備の安定は備わるが、得点力不足が課題に。両者の状況を踏まえれば、ロースコアの展開となるかもしれない。
山口は2連敗で最下位に転落した。得点力不足を露呈する一方で、失点も減らない状況にある。攻守両面に不安を抱えるなか、この苦境をいかに乗り越えていくのか。霜田 正浩監督の手腕がカギを握るだろう。対する金沢は前節、磐田に6失点の完敗。攻撃サッカーを標榜するが、まずは隙を見せた守備組織の改善が求められてきそうだ。
■各試合の見どころをチェック
東京Vvs京都
松本vs徳島
水戸vs愛媛
長崎vs大宮
琉球vs山形
山口vs金沢
福岡vs新潟
北九州vs千葉
甲府vs栃木
群馬vs磐田
町田vs岡山