2020年8月6日(木) 15:00
川崎Fの勢いはどこまで続く?8連勝をかけて大分と激突。C大阪vsFC東京の上位対決も見逃せない一戦に【プレビュー:明治安田J1 第9節】
明治安田生命J1リーグは、8日、9日に第9節が開催される。シーズンもおよそ4分の1が消化され今季の勢力図が浮かび上がるなか、頂点を目指した戦いはいよいよ本格化していきそうだ。
7連勝で首位を快走する川崎Fは、ホームに大分を迎える。前節はG大阪の対応に苦しみながらも1-0で勝利。ド派手なゴールラッシュだけでなく接戦をものにする勝負強さも示されている。チャンスメイクのみならず決定的な仕事もこなす大島 僚太が今節も重要な役割を担うだろう。対する大分は4連敗と元気がない。ここ2試合はいずれも4失点。今節も川崎Fの攻撃に苦しめられそうだが、粘り強く対抗し、得意のカウンターから好機を見出したい。
2位のC大阪はホームにFC東京を迎える。前節は清武 弘嗣のゴールを守り抜き、1-0で湘南を撃破。リーグ最少失点を誇る守備に隙はなく、今節もロースコアの展開に持ち込むだろう。FC東京はここ3試合勝利がなく、足踏みを強いられている。この間6失点と守備に不安を覗かせており、このポイントの修正が求められてきそうだ。
3位のG大阪はホームで横浜FCと対戦。前節は川崎Fとの首位攻防戦に敗れ、連勝が4でストップした。粘り強い守備は保たれているだけに、不発に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。横浜FCは4連敗と苦しんでいる。ここ3試合はすべて完封負けと攻撃面が課題に。前節、今季初出場を果たしたレアンドロ ドミンゲスが救世主となれるか。
柏は4連勝で4位に浮上。今節は横浜FMの本拠地に乗り込む。好調の要因は、ここ4試合で7得点とゴールを量産するオルンガだ。驚異の決定力を誇るこのストライカーの勢いは、果たしてどこまで続くのか。一方の横浜FMは前節、仙台に競り勝ち、復調の気配を見せる。こちらは昨季得点王のマルコス ジュニオールが調子を上げている。両エースのパフォーマンスが勝敗を左右するポイントとなりそうだ。
名古屋は前節、柏に敗れ、今季初黒星を喫した。守備の安定は備わるだけに、求められるのは得点力。今季まだゴールがない金崎 夢生の爆発が待たれる。対戦相手の浦和は、前節終了間際に追いつかれ、清水に勝ち切れなかった。2試合連続ゴール中と調子を上げてきたレオナルドが、名古屋の堅守を打ち砕くカギを握るだろう。
清水はホームに札幌を迎える。ここ3試合負けなしと、好転のきっかけを見出しつつある。前節、終了間際に追いついた粘り強さをこの試合にも持ち込みたいところだ。札幌は神戸に競り負け、リーグ再開後初黒星を喫した。攻撃陣に怪我人が増えるなか、FW起用され結果を出している荒野 拓馬がキープレーヤーとなる。
鹿島は前節、大分に快勝を収め、今季2勝目を挙げた。今節はホームに鳥栖を迎える。ここ4試合で5得点と絶好調のエヴェラウドが今節も爆発するか。対する鳥栖はFC東京に競り勝ち、今季初勝利。こちらは石井 快征ら若手の力が、ポイントとなりそうだ。
神戸はホームで仙台と対戦。前節は札幌との打ち合いを制し、3試合ぶりに勝点3を手にした。2ゴールを決めた山口 蛍が注目選手となる。仙台は6試合勝利がなく、現在は3連敗中。攻守両面で課題を抱えるなか、選手起用も含めた大胆なテコ入れが求められるかもしれない。
広島はホームに湘南を迎える。前節は横浜FCに快勝を収め、5試合ぶり勝利を挙げている。東 俊希ら台頭する若き力が巻き返しのファクターとなりそうだ。湘南はここまでわずか1勝で最下位に沈んでいる。得点力不足を露呈するなか、ベテランの石原 直樹にかかる期待は大きい。
■各試合の見どころをチェック
清水vs札幌
名古屋vs浦和
鹿島vs鳥栖
川崎Fvs大分
横浜FMvs柏
G大阪vs横浜FC
神戸vs仙台
広島vs湘南
C大阪vsFC東京