首位の秋田は5連勝をかけ、無敗の長野とホームで激突。藤枝の大石は3試合連続ハットトリックなるか？【プレビュー：明治安田Ｊ３ 第5節】

明治安田生命Ｊ３リーグは、18日、19日に第5節の9試合が開催される。Ｊ２と同様に中2日、3日でのハードスケジュールとなるなか、選手の起用法を含めた指揮官の手腕が大きなカギを握りそうだ。

無傷の4連勝で首位に立つ秋田は、ホームに長野を迎える。4試合すべてが完封勝利と守備力の高さが際立つ。4試合で3得点とスーパーサブとして存在感を放つ井上 直輝のパフォーマンスにも注目だ。長野も4戦負けなしと安定した戦いを続ける。前節は福島に2-1で勝利。好調を維持する攻撃陣が、秋田の堅守を崩せるか。

秋田と同じく連勝を続ける熊本は、岐阜の本拠地に乗り込む。こちらは4試合で10得点と攻撃力が売りだ。大木 武監督にとっては昨季まで指揮した古巣との対戦となるだけに、並々ならぬ思いでこの試合に挑むだろう。対する岐阜は前節Ｃ大23に敗れ、今季初黒星を喫した。押し込みながらも隙を突かれて2失点。チャンスを確実に仕留める決定力が求められるだろう。

3位の鳥取はホームに讃岐を迎える。前節は鹿児島に逆転勝ちを収め、2連勝を達成。再開後の3試合で7得点と好調の攻撃陣の出来が、今節もポイントとなりそうだ。讃岐はいまだ勝ちがなく、16位に沈む。前節は今治にＪ３初勝利を献上した。3失点を喫した守備の修正が、復調のカギとなる。

藤枝は2連勝と調子を上げてきた。ここ2試合で8得点。攻撃を牽引するのは2試合連続でハットトリックを達成した大石 治寿だ。前節は途中出場から3得点を奪い逆転勝利の立役者に。福島と対戦する今節、3試合連続ハットトリックの偉業に挑む。福島は3戦未勝利と苦戦が続く。ポゼッションは高いものの、なかなかチャンスには結びつかない状況だ。イスマイラ、トカチの外国籍コンビに期待がかかる。

相模原vs八戸は唯一、土曜日開催となる。中2日での試合となるだけに、大幅なメンバー変更も考えられる。相模原は今季負けなしながら、2試合連続スコアレスドロー。守備の安定は備わるものの、攻撃の迫力を生み出せていない。八戸は前節、YS横浜に競り勝ち、今季2勝目を挙げた。積極性を示した後半のパフォーマンスを今節にもつなげたいところだ。

前節、記念すべきＪ３初勝利を挙げた今治は、ホームにＣ大23を迎える。Ｊ２の経験もある讃岐相手に3-0と快勝を収めただけに、大きな自信となったはずだ。この勢いを持ちこみ、今節はホーム初勝利を狙う。Ｃ大23は前節、岐阜に快勝を収めた。2試合連続ゴール中の澤上 竜二が、今節もカギを握りそうだ。

Ｇ大23はホームで鹿児島と対戦。ここ3試合でわずか1得点と結果が出ていない攻撃陣が意地を見せられるか。鹿児島は前節鳥取に逆転負け。失点が続く守備の修正が求められてきそうだ。

YS横浜は今季まだ勝利がない。ここ3試合で11失点を喫する守備の立て直しを図れるか。対戦相手の沼津は前節、相模原とスコアレスドローに終わった。こちらは得点力が課題に。リスクを負った攻撃を仕掛けられるかが、ポイントとなりそうだ。

同じく未勝利で最下位に沈む岩手は、ホームに富山を迎える。前節は先制しながらも藤枝に逆転負け。攻守両面で課題を抱えるなか、2試合連続ゴール中の岸田 和人にかかる期待は大きい。富山も2連敗と元気がない。ここ2試合はともに完封負け。昨季リーグ2位の得点を記録した攻撃力を取り戻したいところだ。

■各試合の見どころをチェック
相模原vs八戸
岩手vs富山
福島vs藤枝
今治vsC大23
YS横浜vs沼津
秋田vs長野
岐阜vs熊本
G大23vs鹿児島
鳥取vs讃岐