明治安田生命J2リーグは、今週末に第6節が開催される。前節から中2日、3日での連戦となるだけに、各チームは早くも総力戦が求められることになりそうだ。
首位の長崎は、アウェイで岡山と対戦。前節は琉球と引き分け連勝が4で止まったものの、開幕からの無敗をキープ。単独で首位に立っている。5試合で失点3と堅い守りが際立つ一方、コンスタントに得点も奪えている。前節初ゴールを決めた大卒ルーキーの毎熊 晟矢のパフォーマンスにも注目だ。岡山は前節、愛媛に競り勝ち、再開後初勝利を挙げた。こちらは今季初ゴールの山本 大貴が勢いに乗っていきそうだ。
前節、栃木に敗れ今季初黒星を喫した大宮は、巻き返しの一戦となる。今節はアウェイで甲府と対戦。堅い守りは健在なだけに、不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。甲府も東京Vに敗れ、今季初黒星。4失点を喫した守備の修正が求められるだろう。
2連勝と調子を上げてきた徳島は、ホームに福岡を迎える。ここ2試合で7得点と攻撃に迫力が生まれてきている。前節2ゴールの垣田 裕暉が今節も爆発するか。福岡は前節、磐田に競り勝ち、再開後初勝利を挙げた。押し込まれながらもゼロに凌いだ守備力が、今節もカギを握りそうだ。
千葉はホームに東京Vを迎える。中2日での一戦となるが、前節はターンオーバーを採用しながら金沢に快勝を収めた。プロ初ゴールを挙げた18歳の櫻川 ソロモンに、再びチャンスが与えられるかもしれない。東京Vは前節、甲府を下し、ようやく今季初勝利を挙げた。4ゴールを奪った攻撃の勢いを、今節にも持ち込みたいところだ。
京都はホームに愛媛を迎える。4戦負けなしと安定した戦いを披露しており、その間わずか1失点と堅守が光る。得点力が高まっていけば、さらに勢いに乗っていきそうだ。愛媛は2連敗と調子は下降気味。2試合連続で完封負けと、攻撃陣に元気がない。京都の堅守をいかに崩せるか。勢いのあるアタッカーの台頭が求められる。
新潟はホームに山形を迎える。前節は本間 至恩のボレーで追いつき、3-3で町田と引き分けた。5試合中4試合で3得点を記録する攻撃サッカーが今節も見られるはずだ。山形は3試合勝利がなく、16位に沈む。前節は群馬に初勝利を献上した。早い時間帯の失点でリズムを失っただけに、試合の入り方がポイントとなるだろう。
松本は再開後まだ勝利がなく、足踏みが続く。それでも前節は2点差を追いつき、水戸と引き分けた。後半からピッチに立ち、チームに勢いをもたらしたセルジーニョの起用法がカギを握りそうだ。対する群馬は、前節山形を下し、J2復帰後初勝利を挙げた。得点力不足に苦しんでいたチームが、3ゴールを奪ったのは何よりも好材料で、この勢いを保って連勝を狙う。
栃木は2連勝と調子を上げてきた。今節は金沢をホームに迎える。2試合連続決勝ゴールの矢野 貴章に大きな期待がかかる。金沢は逆に2連敗と調子を落としている。ここ3試合で7失点を喫する守備のテコ入れを図りたい。
磐田はホームに北九州を迎える。前節は福岡に敗れ、早くも2敗目となった。守りを固める相手をいかに崩すかが、重要なテーマとなるだろう。北九州は2連勝と調子を上げていたものの、前節は京都と引き分けた。それでも3試合連続無失点と、組織的な守備は健在。今節も磐田の攻撃にしっかりと対応するはずだ。
水戸はホームで町田と対戦。3試合勝利がなく、状態はいいとは言えない。前節は2点を先行しながらも追いつかれただけに、リード時の試合運びがポイントとなりそうだ。町田は今季負けなしながら、4引き分けと勝ち切れない試合が目立つ。こちらも前節は逃げ切れずに、新潟と引き分けた。同じ課題を抱えるチームの対戦は、終盤までどちらに転ぶか分からない展開となるかもしれない。
唯一の未勝利で最下位に沈む琉球は、山口の本拠地に乗り込む。それでも前節は首位の長崎と引き分け、復調の気配を漂わせる。持ち前のアグレッシブな姿勢を貫き、今季初勝利を狙う。一方の山口も再開後は勝利がなく、現在は3連敗中。4試合で11失点の守備の整備が復調のカギとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
千葉vs東京V
山口vs琉球
栃木vs金沢
甲府vs大宮
松本vs群馬
新潟vs山形
磐田vs北九州
京都vs愛媛
水戸vs町田
岡山vs長崎
徳島vs福岡