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手負いのエースが導いた執念の逆転劇。浦和との頂上決戦を制した鹿島が7年ぶりにリーグタイトルを奪還!【Jリーグヒストリー:2016年】

2020年6月10日(水) 15:31

手負いのエースが導いた執念の逆転劇。浦和との頂上決戦を制した鹿島が7年ぶりにリーグタイトルを奪還!【Jリーグヒストリー:2016年】

手負いのエースが導いた執念の逆転劇。浦和との頂上決戦を制した鹿島が7年ぶりにリーグタイトルを奪還!【Jリーグヒストリー:2016年】
鹿島が2戦合計2-2ながらアウェイゴールの数で浦和を上回り、7年ぶり8度目となるリーグ制覇を成し遂げた

前年に引き続き、2ステージ制で争われた2016年シーズン。1stステージで力を発揮したのは、鹿島だった。

開幕2連勝と好スタートを切ると、4節からは4戦負けなしを記録し、2位に浮上。川崎F、浦和とハイレベルな優勝争いを展開した。

9節からは無敗街道を突き進み、15節には浦和との直接対決に快勝。16節には川崎Fを交わして首位に立ち、最終節に福岡を下して優勝を成し遂げた。

際立ったのは、鉄壁の守りだ。17試合でわずかに10失点。クリーンシートは9試合を数えた。昌子 源を軸とした堅守に隙はなく、安定感抜群の戦いで1stステージを制している。

もっとも2ndステージに入ると、その堅守が突如崩壊。攻撃の軸を担っていたカイオの移籍も小さくないダメージとなり、次第に勝利から見放されていった。2ndステージ終盤には、まさかの4連敗。11位と大きく低迷した。

代わって2ndステージの主役となったのは浦和だった。開幕から8戦無敗で首位に立つと、9節に川崎F、10節に神戸に敗れ連敗を喫したが、そこから怒涛の6連勝を達成。2位以下を大きく引き離し、1試合を残して優勝を決めた。

チャンピオンシップに出場したのは年間勝点1位の浦和と、年間勝点2位の川崎F。鹿島は1stステージを制しながら、2ndステージでの失速が響き、年間勝点3位の立場でチャンピオンシップに臨んだ。

それでも国内随一のタイトルホルダーである鹿島は、優勝のかかる短期決戦で伝統の勝負強さを見せつけた。敵地に乗り込んだ1回戦の川崎F戦では、50分に生まれた金崎 夢生のゴールを守り抜き、1-0で勝利。浦和の待つ決勝へと駒を進めた。

しかし、ホームで迎えた浦和との決勝第1戦。守備的に挑んできた相手に勢いをそがれると、57分にPKで失点し、0-1で敗れてしまう。しかも、この試合で金崎が負傷。第2戦への出場が危ぶまれていた。

そして迎えた第2戦。レギュレーション上、2点以上奪っての勝利が求められた鹿島は、無事に金崎がスタメンに名を連ねる。しかし開始7分に失点し、いよいよ苦しい状況に追い込まれた。

ところがここから驚異の反発力を見せる。主役となったのは金崎だった。40分、恐れ知らずのダイビングヘッドで同点ゴールを決めると、79分、鈴木 優磨が倒されて得たPKを、本人からボールを強引に奪い取り、逆転ゴールをマーク。そのまま逃げ切りを果たした鹿島が、2戦合計2-2ながら、アウェイゴールの数で上回り、7年ぶり8度目となるリーグ制覇を成し遂げている。

■フォトギャラリー
https://www.jleague.jp/photogallery/g4624/

■2016年鹿島のメンバーはこちら

 

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