日韓ワールドカップが開催された2002年。日本中でサッカー熱が高まるなか、Jリーグも大いに盛り上がりを見せた。
主役となったのは磐田だ。1stステージでは開幕6連勝とスタートダッシュに成功。しかし7節に行われた横浜FMとの首位攻防戦を落とし、2位でワールドカップ中断を迎えた。それでも再開後に再び勢いを取り戻すと、連勝街道を突き進む。チームを牽引したのは高原 直泰だ。エコノミークラス症候群を発症し、ワールドカップ出場を逃したが、その悔しさを晴らすべくゴールを量産。再開後の8試合で、実に11ゴールをマークした。
無敗を続けていた横浜FMが14節に鹿島に敗れたことで再び首位に立った磐田は、最終節、高原の決勝ゴールで柏を下し、1stステージ優勝を成し遂げた。
2ndステージに入っても、磐田の勢いは止まらなかった。ステージの前半は無敗を続ける浦和にリードを許したが、次第に地力の差を見せつける。浦和が失速したのに対し、9節から怒涛の7連勝を達成。他のライバルチームも寄せ付けず、2位のG大阪に勝点8差をつける独走状態で、2ndステージも制した。
この結果、両ステージを制した磐田が史上初となる完全優勝を達成。シーズン通算成績は26勝1分3敗。72得点・30失点と、数字的にも圧倒的だった。
27試合で26得点を記録した高原がMVPに輝き、ベストイレブンも高原を含めた7人が磐田から選出されている。
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