チームスポーツであるサッカーでは、個人の力よりもコンビネーションがより重視される。そこで今回は、昨季のJ1、J2における「連係から生まれたシュート本数」のランキングを作成。どのコンビによる連係がもっとも多くのシュートシーンを生み出したのか。
J1でトップは神戸のアンドレス イニエスタと古橋 亨梧のコンビとなった。その数は16本で、うち4つがゴールに至っている。イニエスタのパスを古橋がフィニッシュに持ち込むパターンは、今季も神戸の大きな武器となりそうだ。
ちなみにイニエスタはダビド ビジャにも多くのラストパスを供給したが、意外なことにひとつも得点には結びついていない。
2位は15本のシュートを生み出したFC東京コンビ。東 慶悟→永井 謙佑のホットラインは、昨季の躍進の大きな原動力となった。長谷川 アーリアジャスールとジョーの名古屋コンビは13本で3位ながら、ゴールはゼロに。その名古屋ではガブリエル シャビエルも多くのシュートシーンを演出。ジョー、ジョアン シミッチとそれぞれ12本のシュート場面を構築し、高い連係を見せている。
同じ12本で4位タイのチャナティップと鈴木 武蔵(札幌)のコンビは、今季開幕戦でも早速ゴールシーンを生み出した。
シュートシーンは少なかったものの、4つのゴールが生まれたのは福森 晃斗と進藤 亮佑(札幌)、長谷川 竜也とレアンドロ ダミアン(川崎F)、仲川 輝人とエジガル ジュニオ(横浜FM)の3つのコンビ。なかでも川崎Fと横浜FMのコンビは、シュート5本で4得点と高い決定率を示した。
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J2では柏のコンビが上位を独占。トップとなったのはクリスティアーノ→オルンガで、ダントツとなる38本のシュートを記録。8つのゴールが生まれた。クリスティアーノは江坂 任とのコンビで22本、瀬川 祐輔とは17本と、パートナーを選ばす多くのシュートシーンを演出。オルンガ、江坂の連係は、今季開幕戦でも得点シーンを生み出している。
クリスティアーノは一方で、江坂のパスを受けて15本、オルンガのパスから13本とフィニッシャー役としても機能する万能ぶりを見せた。また柏では、瀬川とマテウス サヴィオのコンビにも注目。シュートに至った数は4本と少なかったが、そのすべてがゴールに結びつく100%の決定率だった。
今季もJ2で見られるコンビでは、金沢の藤村 慶太と廣井 友信が17本で最多に。他に千葉の堀米 勇輝→クレーベ、岡山の上田 康太→イ ヨンジェあたりが、今季の注目コンビと言えそうだ。
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データ提供:データスタジアム