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NPBとJリーグが異例のタッグを組む。コロナウイルス対策連絡会議会見レポート

2020年3月3日(火) 13:00

NPBとJリーグが異例のタッグを組む。コロナウイルス対策連絡会議会見レポート

NPBとJリーグが異例のタッグを組む。コロナウイルス対策連絡会議会見レポート
記者会見に登壇したNPBの斉藤 惇コミッショナー(左)とJリーグの村井 満チェアマン

一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は2日、両法人共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立することを発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大から観客、選手・監督・チームスタッフ、さらに社会全体を守るため、「専門家チーム」の意見をもとに、感染防止に関する情報や対策などを両法人間で共有し、試合開催などの判断に役立てる。またプロ・アマを問わず多数の観客を集める競技団体に対しても情報を広く公開し、スポーツ界全体の対応力の強化を目指していく。

同会議のメンバーは、NPB(コミッショナー、12球団代表者)、Jリーグ(チェアマン、理事・特任理事9名、日本サッカー協会3名)、専門家チーム(賀来 満夫氏、三鴨 廣繁氏、舘田 一博氏)で構成される。

Jリーグは2月26日から3月15日に予定されていた公式戦の延期を決定。NPBもオープン戦の無観客開催を決めている。未曽有の危機が訪れるなか、公式戦の実施に向けて、両団体が異例のタッグを組むこととなった。

同日に行われた記者会見で、Jリーグの村井 満チェアマンは、「NPBとJリーグは組織間の連携がかねてからありました。(コロナウイルス対策については)競技団体ごとに正解があるわけではない。ひとつの対処策だろうということで、NPBさんに連携をお願いしたということです」と、NPBとの協働に至った経緯を説明。ただし、試合開催のタイミングなどの意思決定については、「それぞれに価値観や歴史、文化、サポーターの想いがありますので、専門家の意見を伺いながら、個々で判断していきたい」と話した。

日本を代表する2大スポーツであるプロ野球とJリーグが協働し、新型コロナウイルス対策を主導していくことはスポーツ界だけでなく、社会全体に大きな影響を及ぼすことになる。

村井チェアマンはNPBとの協働に至った経緯を、「NPBとJリーグは組織間の連携がかねてからありました。(コロナウイルス対策については)競技団体ごとに正解があるわけではない。ひとつの対処策だろうということで、NPBさんに連携をお願いしたということです」と説明した
村井チェアマンはNPBとの協働に至った経緯を、「NPBとJリーグは組織間の連携がかねてからありました。(コロナウイルス対策については)競技団体ごとに正解があるわけではない。ひとつの対処策だろうということで、NPBさんに連携をお願いしたということです」と説明した

NPBの斉藤 惇コミッショナーは「JリーグとNPBがやることは、ほかのスポーツにも影響が出てくると思います。みんなが納得できるような形をとることが、スポーツを振興している我々の責任だと思った。政府が言ったからやろうではなく、我々が主体的に決めていきたい」とコメント。

村井チェアマンも「影響力や影響範囲を考えると、大変緊張感の高い協定であります。第一は人々の命・健康であることは間違いないですが、さまざまな観点から複合的に判断しないといけない。またプロスポーツは大変裾野が広いですから、例えば飲食関係者や宿泊関係者であったり、公共交通であったり、さまざまな方が職業としてスポーツを支えてくれています。そういう方の思いも視野にいれていかないといけない」と話した。

公式戦再開の決定については両団体が足並みをそろえるのではなく、専門家チームの意見を参考にしながら、それぞれで決定していくという。

「先生方に『開催していい』とか、『待つべきですよ』とか、そういうことを期待しているわけではない。決定は我々の責任。科学的な根拠に基づいたものにしたいということで、先生方にお願いしようという趣旨」と斉藤コミッショナーは語り、村井チェアマンも「意見を参考にしながら、決めるべきだと考えています」と同調した。

新型コロナウイルスという世界中を巻き込んだ危機が訪れるなか、スポーツ界はどのようにこの難局を乗り越えていくのか。第1回会議は3日にNPB事務局で開催される。

 

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