2020年2月20日(木) 17:40
2020シーズンがついに開幕!連覇を狙う横浜FMはG大阪と激突。13年ぶりにJ1に復帰した横浜FCは天皇杯覇者の神戸に挑む【プレビュー:明治安田J1 第1節】
今季の明治安田生命J1リーグが、21日に幕を開ける。連覇を狙う横浜FMはどのような戦いを見せるのか。昇格組の2チームは躍進を遂げられるのか。今年開催される東京五輪のメンバー候補となる若きタレントたちの躍動も期待されるポイントとなる。
文字通り今季のオープニングマッチとなるのが、金曜日に唯一開催される湘南vs浦和だ。湘南は主力の移籍が相次いだものの、先週行われたルヴァンカップでは大分に勝利を収め、その不安を振り払っている。対する浦和は4-4-2の新布陣と新加入のレオナルドのパフォーマンスが注目ポイントとなる。
王者・横浜FMはホームにG大阪を迎える。FUJI XEROX SUPER CUPではPK戦の末に神戸に敗れたものの、ACLでは各国王者相手に2連勝とその強さを示している。持ち前の攻撃スタイルを国内の戦いでも示したいところだ。対するG大阪も、宇佐美 貴史、アデミウソンらを擁し、攻撃力に自信を持つ。ビッグディールとなった昌子 源がピッチに立つ可能性も高そうだ。
昨季は惜しくも2位に終わったFC東京は、清水の本拠地に乗り込む。レアンドロ、アダイウトンを補強し前線の厚みを増しており、ACLでも結果を出している。ディエゴ オリヴェイラを含めた強力3トップの出来がカギを握るだろう。清水はピーター クラモフスキー新監督の下でリスタートを切る。ポゼッションスタイルへと舵を切るなか、その完成度はいかに。
昨季のJ2で圧倒的な強さを見せた柏は、J1復帰戦をホームで戦う。対戦相手は札幌だ。オルンガ、クリスティアーノの強力コンビに加え、各ポジションに実力者を補強。J1復帰シーズンで優勝を果たした2011年の再現を狙う。一方の札幌は昨季から戦力はほぼ変わらず、継続路線で挑む。3年目を迎えるミハイロ ペトロヴィッチ監督のもとで、今年も攻撃スタイルを貫くはずだ。
13年ぶりにJ1の舞台に戻ってきた横浜FCは、アウェイで神戸と対戦。若きタレントが台頭し、経験豊富なベテランの存在も心強い。組織的な守備とアグレッシブな攻撃を示し、リーグ屈指のタレント軍団に挑む。対する神戸は今季、公式戦3連勝とすでにエンジン全開。イニエスタら昨季からの主力が好調を維持し、新戦力のドウグラスも早くもフィットしている。悲願のリーグ初制覇に向けて、スタートダッシュを決められるか。
仙台は木山 隆之新監督を迎え、新たなシーズンに挑む。イサック クエンカをはじめ負傷者が増えているのは気がかりだが、赤﨑 秀平ら他の攻撃陣が意地を見せたいところだ。対戦相手の名古屋は阿部 浩之、稲垣 祥らを補強し、戦力アップを実現。ジョーの負傷離脱は痛手ながら、昨季チーム得点王の前田 直輝が決定的な仕事をこなすはずだ。
王座奪還を目指す川崎Fはホームで鳥栖と対戦。新機軸の3トップがルヴァンカップで破壊力を示しており、リーグ開幕戦でも圧巻の攻撃力を見せてくれそうだ。鳥栖も今季は金 明輝監督の下で攻撃スタイルを目指す。新戦力の小屋松 知哉の突破力が、大きな武器となりそうだ。
C大阪はホームで大分と対戦。昨季リーグ最少失点を誇った堅守を軸に、坂元 達裕、豊川 雄太を迎えて攻撃面の底上げも実現。松本相手に4-1と快勝を収めたルヴァンカップの勢いを持ちこみたいところだ。大分も知念 慶、渡 大生らを獲得し、戦力アップに成功している。ただし両チームともに組織的な守りも備えているだけに、1点を争う緊迫した一戦となりそうだ。
広島はホームに鹿島を迎える。目立った補強はなかったものの、大迫 敬介、森島 司ら昨季ブレイクを遂げた若手のさらなる飛躍が期待される。大黒柱の青山 敏弘も今季はコンディションを保っており、良い状態で開幕戦に臨めそうだ。鹿島はザーゴ新監督のもとで、改革のシーズンとなる。和泉 竜司、奈良 竜樹ら多くの即戦力を迎え、チームの総合力を増した印象。もっともACLのプレーオフ、先週のルヴァンカップはともに敗れているだけに、新スタイルが機能するには時間がかかるかもしれない。
■各試合の見どころをチェック
湘南vs浦和
仙台vs名古屋
柏vs札幌
川崎Fvs鳥栖
C大阪vs大分
清水vsFC東京
横浜FMvsG大阪
広島vs鹿島
神戸vs横浜FC