AFCチャンピオンズリーグは、11日、12日にグループステージが幕を開ける。
鹿島がプレーオフで敗れたことで、今年のJリーグからの参戦は横浜FM、神戸、FC東京の3チームになった。この大会で日本勢は3年連続でファイナル進出を果たしているが、果たして今大会ではいかなる結末が待ち受けるか。
まず11日にFC東京が日本勢の先陣を切って登場。アウェイで蔚山現代(韓国)と対戦する。プレーオフでは悪天候に苦しめられるもセレス・ネグロス(フィリピン)に2-0と快勝を収めた。アダイウトン、レアンドロが加わった前線は迫力を増しており、ディエゴ オリヴェイラを含めた新布陣の3トップが、この試合のカギを握るだろう。
対する蔚山現代はACLの常連チーム。昨季のKリーグでは全北現代に次いで2位となった。かつて神戸でもプレーしたキム ドフン監督が指揮を執り、イ グノやキム チャンスといった日本でもおなじみの選手が揃う。ブラジル出身の長身ストライカー、ジュニオール ネグランもFC東京の脅威となる存在だ。4年ぶりにアジアの大会に参加するFC東京。大事な初戦でいかなる戦いを見せるのは。要注目だ。
ACL初参戦となる神戸は、ホームにジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)を迎える。先週末に行われたFUJI XEROX SUPER CUPではPK戦の末に横浜FMに勝利。その勢いをこの試合にも持ち込みたいところだろう。新戦力のドウグラスがさっそく結果を残したのも好材料で、ACLの経験も豊富なこのブラジル人ストライカーが重要な役割を担いそうだ。
一方のジョホールは昨季の同国リーグ王者で、昨年のこの大会にも出場。グループリーグで敗退したが鹿島相手に勝利を収めており、決して侮れない相手である。アルゼンチン出身でイラク国籍を持つゴンサロ・カブレラら質の高いアタッカー陣が揃っているだけに、隙を見せるとよもやの展開に陥るかもしれない。
リーグ王者としてこの大会に臨む横浜FMは、アウェイで全北現代と対戦。いきなり韓国王者とのアウェイゲームとなる。
FUJI XEROX SUPER CUPでは神戸に敗れたものの、後半は相手を押し込む戦いを展開。持ち前の攻撃力は今季も健在で、アウェイとはいえ攻撃サッカーを貫くだろう。一方でミスから失点を重ねた守備の修正がテーマに。相手のプレスにも動じないビルドアップの精度が求められてきそうだ。
全北現代はKリーグ3連覇中の韓国最強チーム。ポルトガル人のジョゼ・モライス監督が指揮を執り、昨季はリーグ最多得点、最少失点で優勝を成し遂げている。
昨季のKリーグMVPに輝いたキム・ボギョンを蔚山現代から獲得するなどさらに戦力アップを実現した今季は、2016年以来三度目のアジア制覇を視野に入れている。横浜FMとすれば厳しい戦いが予想されるが、敵地で勝利を収め、グループリーグ突破に向けて弾みを付けたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
蔚山vsFC東京
神戸vsジョホール
全北現代vs横浜FM