今季の明治安田生命J2リーグは、圧倒的な強さを見せた柏の優勝で幕を閉じた。この柏とともに、2位の横浜FCがJ1昇格を達成。徳島は湘南とのJ1参入プレーオフ決定戦で引き分け、昇格はならなかった。
個人のパフォーマンスに目を向けると、際立ったのは柏の外国籍コンビだ。27ゴールを挙げたオルンガと19ゴールのクリスティアーノ。この2人の存在が柏の昇格の大きな要因となった。
もっともこの2人を抑えて得点ランクのトップに立ったのは新潟のレオナルドだ。今季鳥取から加入したストライカーは、28得点とゴールを量産。最終節にオルンガが1人で8ゴールを決める驚異の追い上げを見せたが、1点差で逃げ切りを果たし、J2最強ストライカーの称号を手にしている。
日本人のトップは長崎の呉屋 大翔。G大阪から期限付き移籍加入した25歳のストライカーにとって飛躍のシーズンとなったはずだ。
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アシスト部門でトップに立ったのはクリスティアーノだ。その数は18と、2位に大差をつけた。ゴール数19と合わせれば実に37得点に絡んだことになり、チーム総得点の4割以上を生み出している。2位は徳島の野村 直輝。卓越したパスワークで、徳島の躍進を演出した。
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シュート部門でもクリスティアーノがトップ。2位はオルンガで、柏コンビが上位を独占。得点王のレオナルドは枠内率60%超と正確なフィニッシュワークを見せた。
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ドリブル部門のトップもクリスティアーノだ。さらにクロス部門も1位となっており、攻撃のほとんどの部門でトップに立った。そのパフォーマンスはまさにJ2レベルを超越したものだったと言えるかもしれない。
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スルーパス数では江坂 任(柏)が1位となり、クリスティアーノはここでも3位に顔を出している。パス数ではポゼッションスタイルを標榜した京都の3選手がトップ10に入る結果となった。
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空中戦の強さを見せたのは栃木のヘニキだ。敵陣では1位となり、自陣でも4位にランクイン。攻守両面でその高さが生かされた。自陣空中戦数1位の栗山 直樹(山形)は、シュートブロック数でも2位に入っており、高さと強さを生かして、山形の堅守を支える存在だった。
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タックル数では柏のボランチ、ヒシャルジソンが1位となり、セーブ率では柏の守護神・中村 航輔が堂々のトップに輝いている。最多得点・最少失点で優勝を成し遂げた柏勢が、ほとんどの部門でトップに立つ結果となった。
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なお今季、フィールドプレーヤーで全試合にフル出場したのはカルフィン ヨン ア ピン(横浜FC)と大武 峻(新潟)の2人のみ。途中出場数が最も多かったのは、新潟の矢野 貴章だった。
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データ提供:データスタジアム