今季の明治安田生命J3リーグは残り3試合。今節にも北九州の優勝・昇格が決定する可能性がある。
条件は北九州が勝利し、2位の藤枝が引き分け以下に終わった場合に優勝と昇格が決定。藤枝が勝利しても、3位の群馬と4位の熊本がともに引き分け以下に終われば、2位以内が確定し、J2昇格が決定する状況だ。
その北九州は今節、ホームに讃岐を迎える。ここ6試合負けがなく、前節は群馬との上位対決を制した。6試合で5得点を記録する20歳のアタッカー、髙橋 大悟が注目選手となる。対する讃岐は前節、相模原に競り勝ち、10試合ぶりに勝点3を手にした。現在は13位に留まるが、昨季までJ2に所属したチームとして意地を見せたいところだ。
2位の藤枝はホームに秋田を迎える。前節はC大23に競り負け、11試合ぶりの黒星を喫した。不発に終わった攻撃陣の奮起が求められる。対する秋田は2連勝。ともに3得点と攻撃が機能しており、堅守を誇る藤枝にその威力を示せるか。
3位の群馬はG大23の本拠地に乗り込む。前節は北九州との上位対決に敗れ、2試合勝利なし。昇格戦線に踏みとどまるためにも、これ以上の敗戦は許されない。リーグトップを誇る攻撃力に陰りが見えており、このポイントの修正がテーマとなる。G大23も2試合勝利がない。前節は秋田に3失点の完敗。2試合連続3失点の守備の修正が求められてきそうだ。
4位の熊本はアウェイで相模原と対戦。前節は岩手に快勝を収め、復調の気配を示す。1年でのJ2復帰に向け、下位チームから確実に勝利を収めたいところだ。相模原は5試合勝利がなく、現在は3連敗中。好調を維持する大石 治寿が復調のキーマンとなる。
5位の富山は2連敗で、昇格争いから一歩後退。2試合連続2失点の守備面を立て直したいところだ。対戦相手のYS横浜は、前節F東23に敗れ、連勝が2でストップ。前半の2失点で敗れただけに、試合の入り方がポイントとなりそうだ。
6位の鳥取も、前節福島に敗れ、昇格が厳しくなった。それでも可能性はわずかに残されているだけに、残り試合での奮起が求められる。今節の対戦相手である沼津は5連敗と泥沼にはまっている。ここ2試合はともに無得点。この苦境をいかに乗り越えるのか。吉田 謙監督の手腕が問われてきそうだ。
C大23はホームでF東23との“U-23対決”に挑む。前節は2位の藤枝に競り勝ち、7位をキープ。失点が続いていたなかでの完封勝利は大きな自信となったはずだ。一方のF東23もYS横浜に快勝を収め15位に順位を上げている。お互いに状態を上げるなかで迎える一戦は、ともにトップチームへアピールするためにも、アグレッシブな戦いが期待される。前回対戦ではF東23が2-0で勝利を収めたが、果たして今回はいかなる決着を見るのか。
福島はホームで八戸と対戦。前節は鳥取に勝利を収め、2連勝を達成。14ゴールを挙げ得点ランクの4位につけるエースの武 颯にかかる期待は大きい。一方の八戸も、前節富山に快勝を収め、勢いに乗る。昇格1年目で9位と健闘するチームは、さらなる浮上を目指し、前回対戦で敗れた福島にリベンジを狙う。
最下位に沈む岩手は、ホームで長野と対戦。11試合勝利がなく、苦境は続いたままだ。前節も熊本に0-2と完敗。10試合連続で複数失点を喫する守備の修正を図れないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。一方の長野は5試合負けなしと好調を維持。前節は沼津に競り勝ち、2連勝を達成している。現在は11位だが、堅い守備をベースに一桁順位を目指す。
■各試合の見どころをチェック
YS横浜vs富山
藤枝vs秋田
福島vs八戸
相模原vs熊本
沼津vs鳥取
岩手vs長野
北九州vs讃岐
G大23vs群馬
C大23vsF東23