2019年11月22日(金) 18:40
首位再浮上のFC東京は、3か月ぶりのホームで残留争いに苦しむ湘南と激突。追いかける横浜FMは松本の本拠地に乗り込む【プレビュー:明治安田J1 第32節】
明治安田生命J1リーグは、23日に第32節の8試合が開催。浦和がACL決勝に進出したため、浦和vs川崎Fはすでに5日に行われており、試合は2-0で川崎Fが勝利している。
前節、首位に再浮上したFC東京は、約3か月ぶりのホームゲームで湘南と対戦する。前節はディエゴ オリヴェイラのゴールを守り抜き、1-0で磐田に勝利。3連勝と勢いを加速させている。対する湘南は6連敗中。それでも前節は上位のC大阪と互角の戦いを演じており、復調の気配を示す。ここ6試合でわずか2得点の攻撃陣が意地を見せたいところだ。
FC東京に勝点1差で2位の横浜FMは、松本の本拠地に乗り込む。8試合負けがなく、現在は4連勝中。前節は打ち合いを制し、札幌を撃破した。ここ2試合で3得点のエリキが注目選手となる。対する松本は17位と残留争いに苦しんでいる。それでもここ5試合は1勝3分1敗と粘り強く勝点を積み上げている。堅い守りをベースに横浜FMの攻撃に粘り強く対応できれば、上位撃破も十分実現できるだろう。
3位に転落した鹿島は、アウェイで広島と対戦。前節はチャンスを作りながらも決めきれず、逆に少ないチャンスをものにされ、川崎Fに0-2と完敗を喫した。決定機をものにする最後の精度が求められるだろう。広島は2試合勝利がなく、優勝争いから脱落。わずかに残されたACL出場権の確保を狙う。直近の川崎F戦では、相手を押し込む戦いを実現。ポゼッションスタイルの精度が高まるなか、ACLのラウンド16で敗れた鹿島にリベンジを狙う。
5位のC大阪は、神戸の本拠地に乗り込む。ここ3試合負けがなく、広島と同様に3位以内を狙う状況だ。今節も安定した守備をベースに、1点を守り抜く戦いを展開するだろう。神戸は前節、名古屋に完敗。勝ち負けを繰り返す不安定な戦いが続く。引退を表明したダビド ビジャが久しぶりにゴールを奪えるか。そのパフォーマンスに注目が集まる。
すでに16位以下が決定している最下位の磐田は、アウェイで札幌と対戦。16位に浮上し、プレーオフ出場が残留への唯一の道となる。前節はFC東京の堅守を崩せずに惜敗。それでも攻撃の形が生まれつつあるだけに、敵地で勝利を収め、望みをつなぎたいところ。一方の札幌はここ6試合でわずかに1勝と失速気味。前節4失点を喫した守備の修正がポイントとなりそうだ。
鳥栖は前節、松本に競り勝ち、14位に浮上。残留に向けてまた一歩前進した。失点が続いていた守備がクリーンシートを演じたのは好材料と言えるだろう。その鳥栖をホームに迎える名古屋も前節、神戸に快勝を収め、フィッカデンティ体制下で初勝利を挙げた。指揮官にとって鳥栖は昨季途中まで指揮したチーム。古巣相手にいかなる戦いを見せるのか。その手腕に注目が集まる。
鳥栖にかわされ15位に転落した清水は、ホームに大分を迎える。現在4連敗と苦戦が続き、この間、すべて2失点。前節はエースのドウグラスも封じられ、攻撃面にも不安を抱える。この苦境をいかに乗り越えるのか。篠田 善之監督の采配がポイントとなりそうだ。対する大分は前節、G大阪に競り勝ち7位に浮上。ここ6試合で4得点と好調の三平 和司が今節も重要な役割を担いそうだ。
G大阪はホームで仙台と対戦。前節は大分に競り負け、4試合ぶりに黒星を喫した。それでも攻撃の形はできており、宇佐美 貴史も好調を維持。井手口 陽介ら代表組のパフォーマンスにも注目が集まる。対する仙台は前節清水に快勝。前回対戦で古巣相手に決勝ゴールを決めた長沢 駿がキープレーヤーとなるだろう。
■各試合の見どころをチェック
神戸vsC大阪
札幌vs磐田
FC東京vs湘南
松本vs横浜FM
清水vs大分
名古屋vs鳥栖
広島vs鹿島
G大阪vs仙台