明治安田生命J2リーグは残り3試合となったが、現時点で優勝・自動昇格・プレーオフ出場と、いずれの争いも決着は見ていない。残り3試合でどのような展開が考えられるのか。現在の勝点状況をもとにシミュレートした。
優勝の可能性を残すのは、5位の徳島まで。しかし現在首位の柏が1勝した時点で上位3チームに絞られ、2勝すれば柏と大宮の争いとなる。
現在勝点75の柏は、残り3試合を全勝すれば、最大で勝点84までポイントを伸ばせる。2勝1分でも勝点82となり、最大勝点が81となる大宮を上回り、優勝できる状況だ。2勝1敗の場合は、大宮が3勝すれば勝点で並ぶが、得失点差で大きく上回っているだけに、そのまま逃げ切る可能性が高い。
自動昇格(2位以内)の可能性を残すのは7位の岡山まで。しかし現在2位の大宮が1勝すれば上位5チームに絞られ、大宮が2勝、柏が1勝すれば上位3チームの争いとなる。
カギを握るのは現在3位の横浜FCだ。横浜FCの最大勝点は79。柏は2勝1敗、もしくは1勝2分でそのラインを超えることができる。大宮は2勝1分けであればそのラインに到達するが、得失点差でかわされる可能性もあるだけに、現時点では3勝が求められる状況だ。柏には今週末の第40節で昇格が決定する可能性があるものの、ハイレベルな自動昇格争いは最後まで混戦の予感を漂わせている。
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プレーオフ出場争いは、さらに熾烈だ。10位の金沢までにチャンスが残されている。もっとも現在6位の水戸、もしくは同勝点で7位の岡山が1勝した時点で金沢の可能性は潰える。
現在7位の岡山の最大勝点は73で、すでに柏の6位以上は確定している。大宮は2ポイント、横浜FCは4ポイント、山形と徳島は7ポイントを上積みすればプレーオフ出場ラインを超える状況だが、決してそのハードルは低くない。7位以下のチームにも十分に逆転の可能性が残されているだけに、最終節まで目が離せない戦いが続いていくだろう。
データ提供:データスタジアム