明治安田生命J2リーグは、第38節までを消化し、今季も残り4試合となった。
10月は35節から38節までの4試合分が行われた。台風の影響で試合が中止となった大宮と福岡は1試合消化が少なく、順延されていた第23節が30日に開催された鹿児島と岐阜は5試合をこなした。
首位を走る柏は、35節、36節と連敗を喫して停滞を強いられたものの、37節、38節と連勝して息を吹き返し、次節にもJ1復帰が決定する。一方で2位以下はいまだ混戦が続いている。2位の山形は10月の4試合で3勝1敗と結果を出した。攻撃陣が好調を維持しているだけに、残り4試合でもその攻撃力がカギを握りそうだ。
3位の横浜FCは37節の京都戦で完敗を喫し、無敗記録が18でストップした。とはいえ続く東京V戦では勝利を収め、山形に同勝点で食らいついている。大宮はひとつ消化試合が少ないものの4位に位置する。10月の3試合で8ゴールを決めた一方で、失点も6を数える。守備面の不安を解消できるかが、昇格へのカギとなりそうだ。
上位争いを演じてきた京都と水戸は、10月は思うように勝点を伸ばせず、7位以下に転落。代わってプレーオフ進出圏内に浮上してきたのは徳島と岡山だ。徳島は28節以降負けがなく、10月も3勝1分と好成績を残した。大宮、水戸と上位陣を撃破するなど、今J2で最も勢いのあるチームと言えるだろう。
岡山はその徳島に敗れたものの、東京V、長崎、栃木を下して10月に勝点9を獲得。6位に順位を上げており、プレーオフ出場に向けて勢いを加速させている。同じく3勝を挙げて勝点を55に伸ばした11位の新潟までが、現実的にプレーオフ進出の可能性を残す。3連敗を喫して12位に転落した長崎にも数字上では可能性があるが、1年でのJ1復帰はかなり厳しくなったと言わざるを得ないだろう。
残留争いに目を向けると、21位の栃木と、22位の岐阜が後のない状況に追い込まれている。両者はともに勝点30で、残留圏となる20位の鹿児島には6ポイント差を付けられている。残り4試合での逆転は可能だが、最低でも2勝が必要となる。果たして最後に意地を見せることができるのか。両チームの戦いに注目が集まる。