2019JリーグYBCルヴァンカップは26日にファイナルが行われ、PK戦の末に札幌を下した川崎Fが初優勝を果たした。
立ち上がりは札幌が主導権を握り、10分に菅 大輝が豪快なボレーを叩き込んで先制に成功する。しかし川崎Fも反撃を仕掛け、前半終了間際にCKから阿部 浩之が力強く蹴り込んで同点に追いついた。
後半に入ると川崎Fが押し気味に展開し、次々に決定的チャンスを創出。そして88分、途中出場の小林 悠が逆転ゴールをマークし、タイトル獲得に向けて大きく前進した。ところが粘る札幌は終了間際の90+5分、福森 晃斗のCKを深井 一希が合わせ、土壇場で同点に追いつくことに成功する。
息を吹き返した札幌は、延長戦に入っても攻勢を仕掛ける。そして99分、ゴール前でFKのチャンスを得ると、これを福森が直接叩き込み、再度勝ち越しに成功。ところが試合はこれで終わらない。谷口 彰悟が退場し数的不利に陥りながら、川崎Fが意地を見せる。109分、セットプレーのチャンスから小林がこの日2点目を叩き込み、再び試合を振り出しに戻した。
120分間に渡る死闘は3-3のまま決着がつかず、勝負の行方はPK戦へと委ねられた。PK戦では川崎Fが4人目のキッカー車屋 紳太郎が枠を外したのに対し、札幌は5人目の石川 直樹のキックが新井 章太にストップされる。そして迎えた6人目、進藤 亮佑のキックを再び新井がストップ。この瞬間、川崎Fの勝利が決定した。川崎Fは五度目の決勝進出にして、初めてルヴァンカップのタイトルを獲得した。
■試合データ
札幌vs川崎F
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