明治安田生命J1リーグは、18、19日に第29節が開催される。
首位に浮上した鹿島はアウェイで松本と対戦。現在7試合負けなしで、前節はC大阪に競り勝った。もっともここへきて怪我人が続出しており、苦しい台所事情となっている。セルジーニョ、レオ シルバら攻守の要を欠くなか、代わってピッチに立つ選手たちが意地を見せたいところだ。対する松本は残留に向けて、何より勝点3が求められる。前節は仙台に1-0で勝利した。ここ2試合は無失点と堅守を実現しており、今節も粘り強い守備を保ち、首位チームに対抗したい。
首位から陥落したFC東京は、神戸の本拠地に乗り込む。ここ3試合勝ちがなく、前節は鳥栖に惜敗。攻撃面に課題を抱えるなか、永井 謙佑ら攻撃陣にかかる期待は大きい。対する神戸は前節広島に6失点の大敗を喫した。退場者を出した影響があったとはいえ、あっさりと得点を許した守備組織の修正が求められるだろう。
3位の横浜FMはホームに湘南を迎える。5試合負けなしと好調を維持しており、逆転優勝を視野に入れる。持ち前の攻撃力に加え、守備の安定性も高まっており、今節も相手を圧倒する戦いを演じそうだ。一方の湘南は、6試合勝ちがなく、現在は3連敗中。ここ2試合で11失点と守備が崩壊しており、このポイントの修正が重要なテーマとなる。今節より指揮を執る浮嶋 敏監督の手腕に注目が集まる。
4位の川崎FはアウェイでG大阪と対戦。前節は湘南に快勝を収め、復調の気配を示す。先週行われたルヴァンカップでも鹿島を撃破し、良い流れのなかでこの試合を迎える。怪我から復帰した大島 僚太が注目選手となるだろう。G大阪も前節は札幌に5-0と大勝。もっともこちらはルヴァンカップで同じ札幌に敗れている。その試合で負傷交代した宇佐美 貴史が不在となれば、今節も厳しい戦いを余儀なくされるかもしれない。
5位の広島は清水の本拠地に乗り込む。前節は神戸に6-2と大勝。急成長を遂げる森島 司のパフォーマンスが、今節もカギを握りそうだ。清水は前節、浦和に敗れ3連勝はならなかった。それでも好調を維持するドウグラスが古巣相手に爆発すれば、再び勢いに乗っていきそうだ。
C大阪は前節、鹿島に敗れ連勝が5でストップ。仕切り直しの一戦となる。今節はアウェイで札幌と対戦。前節不発に終わった攻撃陣の奮起が求められる。札幌は前節G大阪に大敗を喫したものの、翌週に行われたルヴァンカップでリベンジを果たした。来週に行われるファイナルに弾みをつけるためにも、ホームで良い結果を手にしたいところだ。
浦和はホームに大分を迎える。前節は清水に競り勝ち、9試合ぶりの勝利を手にした。ここ2試合で5得点と攻撃陣が好調を維持。エースの興梠 慎三の出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。大分は2試合勝利がなく、8位に留まる。得点力不足に悩まされるなか、今節は浦和から期限付き移籍中のオナイウ 阿道が契約上、出場することができない。得点源を欠くなか、代わってピッチに立つ選手が意地を見せられるか。
名古屋はホームで仙台と対戦。監督交代後の2試合はともにドロー決着。守備の安定性は高まっているだけに、攻撃面に迫力を生み出せるかがテーマとなる。仙台は2試合勝利がなく、14位に転落。残留争いに巻き込まれつつある。前節は松本に完封負け。ボール保持はできているだけに、崩しの場面のクオリティを高めたいところだ。
磐田vs鳥栖は、残留争いの直接対決となった。勝点21で最下位に沈む磐田は、とにかく結果が求められる。ここ5試合でわずか2得点と攻撃面に課題を抱えるなか、粘り強い守備を実現し、少ないチャンスをものにする戦いに勝機を見出したい。16位の鳥栖は前節、首位のFC東京を撃破し、勢いに乗る。豊田 陽平が調子を上げているのは好材料で、今節もこのエースにかかる期待は大きい。
■各試合の見どころをチェック
松本vs鹿島
札幌vsC大阪
浦和vs大分
神戸vsFC東京
横浜FMvs湘南
清水vs広島
名古屋vs仙台
G大阪vs川崎F
磐田vs鳥栖