明治安田生命Ｊ２リーグは28、29日に第34節が開催される。
首位を独走する柏は、ホームで東京Ｖと対戦。前節は愛媛に競り勝ち、4試合ぶりに白星を手にした。2試合連続ゴール中の江坂 任が、今節も重要な役割を担いそうだ。対する東京Ｖは2試合勝利がなく、前節は大宮に完敗。チャンスは作れているだけに、最後の局面を崩し切るアイデアが求められるだろう。
2位の山形はホームに甲府を迎える。前節はリードを守り切れずに琉球と3-3で引き分けた。ここ3試合で10得点と攻撃は機能しているだけに、隙を見せた守備組織の修正がテーマとなる。対する甲府はここ3試合勝ちがなく、6位以内を目指すためにも勝点3の確保が求められる。好調を維持するピーター ウタカを生かす戦いを展開し、4試合ぶりの勝利を狙う。
3位の横浜FCは、15試合負けなしながら、ここ2試合はともにドロー。2試合連続で無得点に終わっているだけに、攻撃陣が意地を見せたいところ。対戦相手の岐阜は、2連敗で最下位に沈む。今節も上位相手に苦戦が予想されるなか、残留への希望を見出す戦いを実現したい。
4位の水戸は新潟の本拠地に乗り込む。前節は岐阜に1-0と勝利。持ち前の堅守が蘇っており、今節も安定した戦いを示すだろう。対する新潟は4試合負けなしながら、ここ2試合はともにドロー。前節は先制しながらも追いつかれただけに、リード時の戦い方がポイントとなりそうだ。
大宮vs長崎は、今節の注目カードとなる。5位の大宮は前節、東京Ｖに快勝を収め、5試合ぶりの勝利を手にした。今夏に加入したイッペイ シノヅカがハイパフォーマンスを示しており、今節もこのアタッカーの出来がカギを握るだろう。対する長崎は5試合負けなしで、前節は上位の京都を撃破している。6位との勝点差は5に詰まっており、プレーオフ出場圏内が見えてきた。こちらは3試合連続ゴール中で得点ランクのトップに立つ呉屋 大翔にかかる期待が大きい。
6位の京都は、アウェイで鹿児島と対戦。前節は長崎に0-1で敗れ、連勝はならなかった。一時期の勢いが失われており、ここが正念場となるだろう。得点力不足解消が重要なテーマとなる。一方の鹿児島も状態はいいとは言えない。現在3連敗中で、前節は残留を争う栃木に1-3と完敗を喫した。3試合で8失点の守備の修正が何よりも求められる。
岡山はホームに千葉を迎える。前節は福岡と引き分け連勝は3で止まったものの、7位をキープしプレーオフ出場を視野に入れる。イ ヨンジェ、中野 誠也、仲間 隼斗と好調を維持する前線トリオが今節もカギを握るはずだ。対する千葉はなかなか調子が上がってこない。それでもここ2試合は負けがなく、前節は徳島と引き分けた。ここ4試合で4得点と好調のクレーベが注目選手となる。
徳島vs金沢はプレーオフ進出をかけた重要な一戦となる。9位の徳島は6試合負けなしながら、ここ2試合はともにドロー。攻撃の形はできているだけに、いかに追加点を奪えるかがテーマとなる。対する10位の金沢は前節山口に競り勝ち、4試合ぶりに勝点3を手にした。ともに6位以内を射程にとらえるなか、勝利こそが求められる戦いに。前回対戦はスコアレスドローに終わったが、今回はいかなる決着を見るのか。
山口はホームで福岡と対戦。前節は金沢に敗れ、連勝はならず。無得点に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。対する福岡は前節、岡山と引き分けた。その試合で得点を奪った松田 力が今節は出場停止となる。代わってピッチに立つ選手の奮起が求められるだろう。
町田はホームに琉球を迎える。4試合勝利がなく、ここ2試合はともに無得点。21位の栃木とは勝点5差に詰められたなか、強い危機感を備えて今節の戦いに向かうだろう。琉球は3試合負けがなく、一時期の不調から脱した印象。前節は2点のビハインドを追いつき、上位の山形と引き分けた。この良い流れを今節にも持ち込みたいところだ。
21位の栃木は、アウェイで愛媛と対戦。前節は鹿児島に快勝を収め、11試合ぶりに勝点3を手にした。得点力不足に悩まされていたチームが、今季最多タイの3ゴールを奪ったのは何よりの好材料。この勢いを保ち、残留へとつなげていきたい。一方の愛媛は、4連敗と苦戦が続く。孤軍奮闘の活躍を見せる藤本 佳希が苦境脱却のカギを握る。
■各試合の見どころをチェック
新潟vs水戸
柏vs東京Ｖ
大宮vs長崎
山口vs福岡
徳島vs金沢
愛媛vs栃木
鹿児島vs京都
山形vs甲府
町田vs琉球
岐阜vs横浜FC
岡山vs千葉
