明治安田生命J1リーグは、17、18日に第23節が開催される。
今節の注目は首位のFC東京と広島の一戦だろう。2位に勝点7差をつけて首位を快走するFC東京に対し、広島は8戦負けなしで5位に位置する。好調チーム同士の戦いだけに、質の高いパフォーマンスが繰り広げられるだろう。ともに持ち味は堅い守備にあるだけに、先制点が大きなカギを握る。前回対戦ではディエゴ オリヴェイラの一撃でFC東京が勝利したが、果たした今回はいかなる決着を見るだろうか。
2位の鹿島は、アウェイで大分と対戦。FC東京を追走するためにも負けられない一戦となる。前節は2-1と横浜FMを撃破し、勢いに乗る。決勝点を決めた上田 綺世が今節も注目選手となるだろう。対する大分は3試合勝利がなく、苦しい戦いが続く。ここ4試合で4得点を決めているオナイウ 阿道にかかる期待は大きい。
3位の川崎Fは仙台の本拠地に乗り込む。3試合勝利がなく、前節は名古屋に0-3と完敗を喫した。2試合連続無得点と攻撃陣が沈黙する一方、今節はジェジエウと谷口 彰悟のCBコンビが出場停止となる。苦しい台所事情で迎えるなか、まさに正念場の一戦となるだろう。一方の仙台は前節、FC東京に敗れ14位に留まる。ここ5試合で無得点が4試合と、なかなか得点が奪えていない。攻撃陣の奮起が何より求められる。
4位の横浜FMはホームにC大阪を迎える。2連敗と調子を落としており、優勝争いに踏みとどまるためにも負けられない一戦となる。エースのエジガル ジュニオが離脱するなか、新たな得点源の台頭が求められる。C大阪も2連敗と調子が下降気味。持ち前の堅守が崩れているだけに、このポイントの修正が重要なテーマとなるはずだ。
札幌はアウェイで清水と対戦。2試合勝利がなく、前節は浦和に引き分けた。攻撃面が勢いを失っているだけに、リスクを負った札幌らしい戦いを取り戻したいところだ。一方の清水は2連勝と復調の気配を示す。堅実な守りを手にしたことが要因であり、今節も粘り強い守備を保ち、勝機を高めたい。
神戸はホームに浦和を迎える。5試合勝利がなく、15位と降格圏が背後に迫っている。課題の守備面に良化の兆しが見えているだけに、いかに得点を奪えるか。新加入の藤本 憲明ら攻撃陣が意地を見せたいところだ。一方の浦和は4試合負けなしながら、3試合連続引き分けと勝ち切れない戦いが続く。ボール支配で上回る戦いは実現できているだけに、崩しのクオリティの向上が大きなテーマとなる。
湘南はホームで鳥栖と対戦。2連勝と調子を上げているものの、曺 貴裁監督がパワーハラスメント疑惑によって、活動を自粛。混乱をきたしたまま今節に臨むこととなった。クラブを包み込む暗いムードを払しょくできるか。ここ5試合で13得点を記録する攻撃力がカギを握りそうだ。対する鳥栖は前節、C大阪を下し、自動降格圏から抜け出している。劇的な逆転勝利の勢いを今節にも持ち込みたいところだ。
松本はホームに名古屋を迎える。9試合勝利がなく、ここ2試合は無得点。粘り強い守備は実現できているだけに、相手の隙を突くスピーディな攻撃でゴールに迫りたい。名古屋は前節、川崎Fに完勝を収め、11試合ぶりの勝利を手にした。3試合連続ゴール中の前田 直輝が今節も重要な役割を担いそうだ。
最下位に沈む磐田は、アウェイでG大阪と対戦。鈴木 秀人監督が退任し、今節は小林 稔ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。ここ3試合で8失点を喫する守備の立て直しが急務となる。G大阪は4戦負けなしながら、ここ3試合は勝ち切れていない。追いつかれる戦いが続いているだけに、リード時の戦い方がポイントとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
清水vs札幌
仙台vs川崎F
FC東京vs広島
横浜FMvsC大阪
湘南vs鳥栖
神戸vs浦和
大分vs鹿島
松本vs名古屋
G大阪vs磐田