明治安田生命J2リーグは、31日に第25節の11試合が行われる。前節から中3日で迎える一戦。夏場のハードスケジュールを強いられるなか、各チームは総力戦が求められてきそうだ。
首位の京都は金沢の本拠地に乗り込む。7試合負けなしと安定した戦いを続け、現在は4連勝中と勢いを加速させている。試合を重ねるごとにポゼッションスタイルの精度が高まっており、この快進撃は今後も続いていきそうな気配だ。対する金沢は前節、愛媛に快勝を収め、5試合ぶりの勝利を手にした。調子を上げてきた垣田 裕暉と山根 永遠の2トップのパフォーマンスが、勝敗を分けるポイントとなるだろう。
岡山vs柏の上位対決は、今節の注目マッチとなる。岡山は4連勝で6位に浮上。柏は6連勝と好調を維持する。岡山はここ3試合で4得点のイ ヨンジェがキーマンに。柏は2試合連続ゴール中のクリスティアーノがカギを握るだろう。果たしてどちらのチームの勢いが勝るのか。昇格戦線を左右する重要な一戦となることは間違いない。
3位の水戸はホームに甲府を迎える。6試合負けなしと復調の気配を示すなか、今夏に加入した新戦力も速やかにフィット。2試合連続ゴールを記録する小川 航基が今節も重要な仕事をこなせるか。一方の甲府は2連敗と調子は下降気味。上位争いに踏みとどまるためにも、正念場の一戦となるだろう。
4位の山形はホームで福岡と対戦。前節は徳島に快勝を収め、5試合ぶりに勝点3を手にしている。加入後すぐさま結果を出した髙木 彰人が注目選手となる。福岡は前節、水戸と引き分け19位に浮上。復調の気配を示すなか、このまま一気に残留争いから抜け出せるか。
大宮は勝ち負けを繰り返す不安定さを露呈している。それでも前節は山口に1-0で勝利を収めた。大前 元紀が2試合連続ゴールと調子を上げてきており、このエースのパフォーマンスがカギを握るだろう。その大宮をホームに迎える岐阜は、前節京都に敗れ、最下位から抜け出せなかった。今節も上位相手に厳しい戦いが予想されるが、チーム一丸となってこの苦境を乗り越えたい。
横浜FCは5連勝と波に乗る。前節は松井 大輔の2ゴールなどで千葉に快勝を収めている。5試合で15得点と攻撃面が機能しており、今節も相手を押し込む戦いを展開するだろう。対する山口は3戦未勝利で15位に沈む。前節は自慢の攻撃陣が不発に終わり、大宮に完封負けを喫した。リーグ最多得点を誇る攻撃が機能すれば、激しい打ち合いとなる可能性は高い。
長崎はホームに愛媛を迎える。2連勝と調子を上げてきており、上位陣の背中が再び見えてきた。攻撃の選択肢が増えてきており、さらなる得点力アップが期待できる。愛媛は3連敗と苦しい戦いが続く。失点が増えているだけに、守備組織の再構築を図りたい。
栃木はホームで東京Vと対戦。2連敗で21位に沈んでおり、嫌な流れを断ち切りたいところ。攻撃面に改善が見られるなか、安定した守備組織を取り戻せるかがポイントとなる。東京Vは監督交代後に2連勝。東京Vらしいパスワークが復活しており、さらに勢いを加速させていきそうな気配だ。
町田は4連敗と元気がない。4試合連続ノーゴールと得点力不足に悩まされており、攻撃陣の奮起が何より求められる。対戦相手の新潟は前節、琉球に4-0と快勝。ハットトリックを達成したフランシスが再び爆発するか。そのパフォーマンスに注目が集まる。
徳島はホームに鹿児島を迎える。前節は山形に完敗。3失点を喫した守備の修正が求められるだろう。鹿児島は4連敗と苦境に陥っている。こちらも4試合で13失点を喫する守備の立て直しを急ぎたい。
琉球はホームで千葉と対戦。3連敗と調子を落としており、得意のホームで巻き返しを図りたい。千葉は前節、横浜FCに敗れ、復調のきっかけを見出せていない。先制しながらもリードを守れなかった前節の反省を生かせるか。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs甲府
栃木vs東京V
町田vs新潟
金沢vs京都
岐阜vs大宮
岡山vs柏
徳島vs鹿児島
長崎vs愛媛
琉球vs千葉
山形vs福岡
横浜FCvs山口