2019年7月20日(土) 12:10
首位浮上を狙う横浜FMは神戸と激突。今夏に加入した新戦力はいかなるパフォーマンスを見せるのか?【プレビュー:明治安田J1 第20節】
明治安田生命J1リーグは20日に、第20節の8試合が開催される。19日に「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ」を戦った川崎Fと大分の一戦は、27日に行われる。
7月19日に追加登録のウインドーがオープンし、今夏に加入した選手たちが出場可能となる。多くのチームで新戦力がプレーすることが予想される。
首位のFC東京は、アウェイで清水と対戦。前節は川崎Fとの多摩川ダービーに敗れており、巻き返しの一戦となる。2位の横浜FMに勝点3差に迫られるなか、アウェイとはいえ勝利が求められる戦いとなるだろう。対する清水も、前節はG大阪に惜敗。ドウグラスの連続試合得点もストップした。手堅い守備組織をいかに崩していくのか。ドウグラス以外の得点パターンを構築したいところだ。
2位の横浜FMは神戸の本拠地に乗り込む。勝てば首位浮上の可能性があるだけに、高いモチベーションでこの試合に挑むだろう。絶好調のエジガル ジュニオが今節も重要な役割を担いそうだ。一方の神戸は2連敗と再び勢いを失っている。攻撃の形はできている一方で、失点の数が増えている。この課題をいかに解消するのか。トルステン フィンク監督の手腕が問われるだろう。
鹿島は5試合負けなしと好調を維持。前節は仙台に快勝を収め勢いに乗る。主力の移籍が相次ぐなか、新たな戦力が台頭し、チーム力を維持している。今節はホームで鳥栖と対戦。前節2ゴールのセルジーニョに注目が集まる。鳥栖は前節、広島に敗れ、再び最下位に転落した。ここ2試合は無得点。元気のない攻撃陣の奮起が求められる。
4戦負けなしで6位に浮上したC大阪は、ホームに仙台を迎える。4試合でわずか1失点の堅守が際立つ一方で、前節は名古屋から3ゴールを奪っている。攻守両面でよい状態にあるなか、勢いをさらに加速させていきそうな気配だ。仙台は4連勝の後に2連敗と、調子は下降気味。前節、鹿島相手に4失点を喫した守備の修正が求められるだろう。
広島は4試合負けなしと安定した戦いを続ける。前節は鳥栖に快勝を収め、7位に順位を上げている。後半に得点を奪うパターンが多く、今節も追い上げ型の戦いを演じる可能性が高い。その広島をホームに迎える松本は、6試合勝利がなく、苦しい戦いが続く。この悪い流れをいかに断ち切るのか。阪野 豊史ら新戦力にかかる期待は大きい。
札幌はホームに湘南を迎える。3試合勝利がなく、前節は大分に逆転負けを喫した。先制しながらも逃げ切れない試合が続いているだけに、リード時の試合運びがポイントとなりそうだ。湘南は2連勝と調子を上げている。2試合で5得点と攻撃面が良い状態にある。ボール支配で譲りながらも、一瞬の隙を突く戦いがはまっており、今節も鋭いアタックを繰り出して3連勝を狙う。
名古屋は8試合勝利がなく、現在は4連敗中。4試合で12失点と、守備に不安を抱えている。一方で2試合連続無得点と、攻撃陣も元気がない。この苦境をいかに乗り越えるのか。風間 八宏監督の手腕に注目が集まる。一方のG大阪は手堅いサッカーで勝点を積み上げている。注目はドイツから復帰した宇佐美 貴史。高いスキルを備えたアタッカーは、G大阪の攻撃に迫力をもたらすだろう。
磐田はホームに浦和を迎える。前節は松本に競り勝ち、鈴木新体制下で初勝利を挙げた。上り調子で迎える今節は、G大阪から加入した今野 泰幸がチームにさらなる勢いをもたらす存在となるかもしれない。浦和は前節、横浜FMに完敗。不運な判定に泣かされた面もあったが、終始相手に押し込まれる苦しい戦いを強いられた。攻撃面に課題を抱えるなか、こちらは復帰した関根 貴大がキーマンとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs湘南
松本vs広島
名古屋vsG大阪
神戸vs横浜FM
鹿島vs鳥栖
清水vsFC東京
磐田vs浦和
C大阪vs仙台