明治安田生命J2リーグは、22、23日に第19節が開催される。
注目は、長崎vs山形の上位対決だ。前節、水戸との直接対決を制し、首位に浮上した山形に、6位の長崎が挑む構図となる。
長崎はここ2試合勝ちがなく、水曜日にはルヴァンカップでG大阪に大敗を喫した。状態はいいとは言えないが、頼みの綱は呉屋 大翔だ。6試合連続ゴール中の新エースが、苦境脱却のカギを握る。対する山形は8戦負けなしと安定した戦いを続ける。この間わずか4失点と堅守が光る。1点差をものにする勝負強さも備わっており、このまま一気に加速していく可能性は十分だ。
2位の大宮は東京Vの本拠地に乗り込む。4節以来負けがなく、現在は2連勝中。得点力の向上も図られるなか、売り出し中の奥抜 侃志がキーマンとなる。対する東京Vは前節、甲府に競り勝ち連敗をストップ。上位陣相手に連勝を実現し、さらなる浮上を狙う。
3位の水戸はホームに横浜FCを迎える。前節は山形に手痛い敗戦を喫したが、内容自体は悪くなかった。チャンスは作れていただけに、決定力の向上がテーマとなる。一方の横浜FCはここ2試合勝ちがない。前節は徳島に1-2と惜敗。立ち上がりの失点で展開を苦しくしただけに、試合の入り方に注意を払いたい。
甲府はアウェイで琉球と対戦。前節は東京Vに敗れ5試合ぶりの黒星を喫した。ドゥドゥを負傷で欠くなか、代わって出場する選手が意地を見せたいところだ。琉球は2試合連続引き分け中。ホーム無敗記録を伸ばせるかに注目が集まる。
京都は2試合勝ちがなく、勢いが停滞気味。今節は愛媛の本拠地に乗り込む。上位争いに食らいつくためにも、勝点3の確保が求められる。対する愛媛は2試合負けなしと徐々に調子を上げている。お互いにポゼッションスタイルを標榜するだけに、パスワークの精度が勝敗を分けるポイントとなるだろう。
9年ぶりとなる千葉ダービーも今節の注目となる。柏は2試合勝ちがなく、7位に留まる。失点が増えているのが気がかりな点で、守備組織の整備が求められるだろう。対する千葉は前節、鹿児島に勝利を収め、15位に順位を上げている。クレーベ、船山 貴之の前線コンビのパフォーマンスが、ライバル撃破のカギとなる。
金沢はホームで新潟と対戦。4試合連続ドローと勝ち切れない戦いが続く。得点が取れておらず、最後の場面の精度向上が何よりも求められる。新潟は2連勝と調子を上げてきた。レオナルドとフランシスの外国籍コンビの出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。
徳島はホームに福岡を迎える。2連勝と11位に順位を上げており、上位の背中がわずかに見えてきた。得点力が高まってきたのは好材料で、今節も攻守両面でアグレッシブな戦いを演じるはずだ。福岡は3試合勝利がない。それでも前節は柏と引き分け、久藤 清一監督就任後に初の勝点を手にした。城後 寿に今季初ゴールが生まれたのも好材料で、今後の巻き返しに期待が持てそうだ。
鹿児島はホームで栃木と対戦。前節は千葉に競り負け、連勝はならなかった。2試合連続ゴール中の牛之濵 拓にかかる期待は大きい。対する栃木は5試合勝利から見放されている。得点力不足の課題を解消できないようだと、今節も苦戦は免れないだろう。
町田はホームに岡山を迎える。3試合勝ちがなく、なかなか好転のきっかけを見出せないでいる。それでも前節は2点のビハインドを追いつき、長崎と引き分けた。その粘り強さを今節でも発揮したいところだ。岡山は5試合負けなしと好調を維持する。イ ヨンジェ以外の選手にも得点が生まれてきており、攻撃の多様性が備わってきた印象だ。
岐阜は北野 誠監督の初陣となる。昨季まで讃岐を率いた新監督は、低迷するチームをいかに立て直すのか。その手腕に大きな注目が集まる。その岐阜をホームに迎える山口は、3戦負けなしと復調の気配を示す。前節は終了間際のゴールで追いつき、岡山と引き分けた。その良い流れを今節にもつなげたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs横浜FC
金沢vs新潟
徳島vs福岡
長崎vs山形
琉球vs甲府
柏vs千葉
東京Vvs大宮
山口vs岐阜
愛媛vs京都
鹿児島vs栃木
町田vs岡山