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2018年度 第10回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見 発言録について

2018年12月27日(木) 15:00

2018年度 第10回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見 発言録について

2018年度 第10回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見 発言録について
2018年度 第10回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見 発言録について

2018年度 第10回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見 発言録

2018年12月12日(水)
JFAハウス

《決議事項》
1.実行委員選任の件(八戸・山形)
ヴァンラーレ八戸の細越 健太郎氏が入られ、山形は渡邉氏から相田 健太郎氏に変更しました。

関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-57332/

2.功労金制度 2018年度支払い対象者の件
Jリーグを引退した選手の試合出場実績に対して功労金を授与するもので、今年2月の理事会で制度の新設が承認されてから今回が初めての運用となります。レギュレーションの詳細はリリースの2枚目をご覧ください。1試合出場につき、J1=1試合、J2=0.9試合、J3=0.8試合としてカウントし、出場500試合以上の選手は功労金300万円、同400試合以上500試合未満は功労金200万円、同300試合以上400試合未満は、功労金100万円となります。2018年度の対象者は、リリース一覧をご確認ください。

関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-57323/

3.スタジアム整備補助金制度の件
報告事項2の資料をご参照ください。説明は別途いたします。

4.2019シーズンの登録期間(ウインドー)および追加登録期限の件
J1、J2、J3は2019年9月13日(金)。JリーグYBCルヴァンカップは2019年10月4日(金)となります。

関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-57330/

[報告事項]
1. 2019シーズン公式試合球の件
2019年度の公式試合球として、アディダスの『コネクト19(CONEXT19)』を使用することとなりました。また2019JリーグYBCルヴァンカップでは、『コネクト19(CONEXT19)』の特別デザイン試合球を使用いたします。

関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-57326/

2. 2019Jリーグ規約等(スタジアムに関する基準)改定の件
別途説明いたしますが、関連資料は下記となります。
https://www.jleague.jp/release/post-57588/
https://www.jleague.jp/release/wp-content/uploads/2018/12/e90345e8b56dd747a418e5731a86d404.pdf

《その他》
1.2018Jリーグアウォーズ ゲストプレゼンター

18日に開催するアウォーズのプレゼンターが決定しました。柏レイソルガンバ大阪ヴィッセル神戸名古屋グランパスで監督を歴任し今年FIFAワールドカップロシア大会にてSAMURAI BLUE(日本代表)監督を務めた西野 朗さん、Jリーグ選手OBで監督も務められた加藤 久さん、ラモス 瑠偉さん、アスルクラロ沼津FWの中山 雅史さん、そして今シーズンで引退を表明されたSC相模原GKの川口 能活さんです。

関連プレスリリース
https://www.jleague.jp/release/post-57338/

〔村井チェアマンのコメント〕
12月理事会を終えました。本年度最後の理事会でした。
最近の話題ですが、ご承知の通り天皇杯で浦和レッズが優勝しました。そして、今シーズンJリーグの主催試合1,330試合も全日程を終えております。
すでに一部確認をされているかもしれませんが、今シーズンの入場数は、J1はワールドカップ開催イヤーでしたが、平日の試合数が昨年度に比べて56試合多く行われました(昨年度20試合から76試合に増)。このうち15試合を「明治安田生命フライデーナイトJリーグ」として開催しました。(うち11試合がDAZNさんとの共催試合)その他は大半が水曜日開催でした。台風などの自然災害、北海道では震災など、毎年、災害の被害が大きくなっておりましたので、今シーズンはJ1の入場者数は減少することを前提としておりました。しかしながら、昨年を上回る入場数で、2008年以来の平均1万9,000人台を記録いたしました。多くのファン・サポーターに支えていただき、入場数を更新することとなりました。
また、J2においても7,000人台の平均入場者数は過去最高の入場数です。こうした中で2018年の幕を閉じることができました。本当にありがたいと感じております。クラブの集客努力あり、最後の最後まで選手・チームスタッフは筋書きのないドラマを描き続けてくれました。J1は、最終節まで残留争いが続き、5チームが勝ち点41で並ぶほどでした。今まで「勝ち点40を取れば安全圏」と言われていたのが、勝ち点41が5チームも並ぶという、近年にない激しい展開となりました。J2の優勝争いも最終節に各役員が4ヶ所に散らばり、優勝対応を待つという状況でした。最後の最後まで、結末の見えないドラマが展開されたことも大きかったのかなと思います。
今年はワールドカップイヤーということもあり、代表選手の活躍が、サッカーの話題を大きくもたらしてくれました。先程、アジアカップ出場の代表選手発表がありましたが、Jリーグから選出される選手に関しては、アジアカップで、ぜひ活躍をしてほしいと思います。1年間、ありがとうございました。

〔質疑応答〕
Q:「明治安田生命フライデーナイトJリーグ」の評価と来シーズンの期待に関して教えてください。

A:村井チェアマン
「明治安田生命フライデーナイトJリーグ」は、今シーズン15試合行いました。そのうちDAZNさんとの共催は11試合です。集客などは、週末の開催に遜色ない入場数をそれぞれ記録することになりました。来場者の仮説ではありますが、データを取ることがなかなか難しい部分もございますが、当初は新規の来場者に来ていただきたいと考えておりました。週末開催では、仕事や自分自身がサッカーをプレーするなど、(試合観戦に)行かれないケースが考えられます。よって、金曜日開催にすることで新たな顧客層が来るのかなと思っておりましたが、一定程度、感触を得ております。
プロモーションに関しては、ハーフタイムに人気タレントのミニコンサートを開くことや、さまざまなイベントをかけ合わせながら行いました。やはり、エンターテインメント性の高いことなど新たな集客施策を行い、狙いとした属性のお客様がお見えになった感触も得ております。来シーズン、倍までは行かないと思いますが、一定の試合数を増やすことも念頭に入れております。

Q:広い目で話していただきたいのですが、2019年はラグビーワールドカップが開催され、味の素スタジアムが長期に渡って使用できません。その間だけを見ると、東京にJ1のスタジアムが一つもない状況になります。百年構想の背景を把握した上で聞きますが、世界的に見れば首都に大きなクラブがあるのは当たり前で、大きなスタジアムがあることも、競技を盛り上げる上で必要だと思います。例えば、ロンドンには5万人規模が4~5つあります。これから国立競技場はできますが、それを踏まえた上で、J1基準を満たすスタジアムが東京に少ないことについて、どのように捉え、どのようにしていきたいと考えていますか?

A:村井チェアマン
東京の人口は1400万人近い、世界と比べても巨大都市です。今後の、日本の大きな方向性の中ではインバウンド、世界からのお客様を迎えようという基本戦略の中での玄関としての位置づけで、それを迎えるJ1クラブ、23区内におけるJ1クラブ、そのスタジアムが、欧州各国に比べると悲しいかな、少ないという現状です。東京は、全国から出てこられた方が数多くいます。東京をホームタウンとするだけじゃなく、東京で行われるゲームが各地の出身者の応援機会としてアウェイ観戦ができるよう、魅力的なスタジアムが23区内にもう少しあればと願うばかりです。
今後の魅力的なスタジアムの定義についての話は、この後の会見でお話しします。高齢化が進む日本において、移動が難しくなってくるケースもあるでしょう。街中にあるスタジアムや、利便性の高い立地であること。また、日本は台風などの自然災害が起こりますので、防災拠点として屋根があり、一夜を過ごせるような防災対策の機能を持つことは、魅力的なスタジアム要素だと思います。
サッカーだけではない、さまざまなエンターテインメントやホスピタリティ、楽しんでいただける工夫がなされているスタジアムが必要です。日本には、陸上競技場、野球場、フットボールスタジアムなど、目的や用途にあったスタジアムが充実してくることが望ましいと考えております。

Q:ヴィッセル神戸にイニエスタ選手など、大物外国人選手が加入したこともありました。来シーズンも外国籍枠が増える状況の中で、今シーズンはJリーグにとって転機になりうる年であったのかという認識と、来シーズンの展望をお聞かせください。

A:村井チェアマン
イニエスタ選手、トーレス選手が加入したことで、明確にクラブの入場者数、アウェイの来場者数に大きな影響があったことは事実です。こうした選手によって、新たなお客様にも関心を持っていただけたと確信しています。2018年のJリーグにとって、プロの興行ですから、有名選手、一流のスター選手が来ることに関しては、本当に大きな意味があるなと再認識いたしました。2019シーズンの外国籍選手数の緩和などは、どういう戦略で活用するかは、クラブの専権事項です。改良の余地が大きく広がったということですので、新たな編成を検討するクラブが出てくるだろうと考えています。それについては私が口にする立場ではないのですが、やはり育成と外国籍の緩和は、ある意味で私はコインの裏表のような面があると思います。外国籍選手を制限することで、日本人の出場枠を確保し、日本人に強くなってもらいたいという願いが過去にはありました。そうした施策の背景があったのは事実です。今回は、間接的にではなく直接的に、J1では自クラブで育てた選手の出場を義務付け、登録を義務付けていくような直接的にコミットする方向に行きましたので、外国籍選手だけではなく、ホームグロウンの選手たちに、多く、ホームタウンの方に関心を持って迎え入れてほしいなと思います。

Q:地域連携のプラットフォームに今年、着手しました。2018年の取り組みの総括と来年度以降の思いをお聞かせください。

A:村井チェアマン
今まで盛んにJクラブの選手やスタッフが地域に出ていっては様々なホームタウン活動を展開していくことを25年間行って参りました。それをJリーグが、モデルを磨いたり、大きく展開できるようなブラッシュアップをしたい、そこに資金が回っていくような援助をしたいとこれを一つのプラットフォームと位置づけ、個々のクラブの活動からリーグ全体のプラットフォームへということで、今シーズンは社会連携として活動をスタートいたしました。
今は、個別の活動ですが、相当手応えを感じております。5月14日に、300人くらいを招待して全体のセッションを行いましたが、個々のクラブの活動の中ではすでに、ソーシャルなものも出てきています。来年の年明けには、ブランディングを明確に、活動のマークや活動の共有をするメディア機能、そうしたことを開幕のタイミングで発表できるように準備しております。
コンセプトを提示した2018年、具体的な活動、みなさまにお伝えできるような2019年になると思います。今まで出会えなかったソーシャルワーカー、社会活動家、ボランティアのみなさん、NPOのみなさん、スポーツが持っている可能性を最大限に生かしていただけるような座組みを徐々にコミュニティが形成されつつありますので、大変楽しみにしております。

Q:J1の数字が上がっているとのお話でしたが、以前「ワールドカップイヤーは代表チームの影響がJリーグの数字には出ない」とおっしゃっていたと思います。その分析が出ていたら教えてください。また10月、1月の国際インターナショナルマッチとACLで鹿島が勝ち上がったことによる天皇杯などの日程変更について、Jリーグへの影響がどのようにあるのでしょうか。JFAからするとシーズン制の話も出てくるような気もします。現状だと変えるのは難しいと思うが、どのようにご覧になっているのでしょうか。

A:村井チェアマン
今回に関しては入場数がぐんと上がってきているのは事実です。ただ、これがワールドカップの影響なのか、ワールドカップ終了後のウインドーで、イニエスタ選手やトーレス選手などの加入により平均入場者数が増えている影響なのかというと、必ずしもそれがダイレクトにワールドカップの好成績の健闘が影響したと論じるのは時期尚早かなと思います。外国籍選手の影響、「明治安田生命フライデーナイトJリーグ」の開催。ワールドカップと関係があるのか微妙なところですが、J2にはワールドカップ出場選手がいるわけではなくとも最後の最後まで4チームが優勝争いをしたこと、J1の残留争いが近年になく熾烈を極めたことといった複合要素だと思っています。ワールドカップでの健闘という一時的な影響とは、今回発行したPUBレポートでは論じておりません。(PUBレポート:https://jlib.j-league.or.jp/content.html#!/97/mposition=1&mtype=index)また、日程に関してはワールドカップがあった影響で76試合、平日に開催せざるを得ない状況になりました。台風で、数試合をさらに平日開催にずらしたこともありました。そういう意味でも、例年以上、日程的に非常に厳しいなという実感を持っています。ワールドカップイヤーにおける日程的な面は、Jリーグへの影響があることは事実です。逆にいえば、いろいろなシミュレーションをしてきましたが、シーズンを変えることで日程が緩和されるのかというと、冬のウィンターブレイク、雪のシーズンにはサッカーができない地域がありますし、夏場のシーズンには、オフィシャルレストを入れないといけないことなど、トータルで考えれば、それによって日程が変わることを、過去のシーズン制議論の中でも繰り返して論じておりますので、このタイミングでシーズン制に関して、話題が出ているわけではありません。

以上

 

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