12日に行われた明治安田生命J2リーグ第28節の町田vs千葉戦で、衝撃的な展開が待ち受けていた。町田の3点リードで迎えた終盤に、千葉が立て続けに3つのPKを獲得。そのすべてを確実に決めて、試合を振り出しに戻したのだ。
1試合で同じチームが、わずか8分の間に3つのPKを獲得・成功するケースは、世界的にも稀有な例だろう。
Jリーグの歴史を紐解くと、1試合あたりに両チーム合わせて3回以上のPKが生まれたのは、これまでに23試合あった。J1、J2合計14,145試合が対象なので、確率としては0.163% 。およそ615試合に1試合のペースで「3回以上のPK」が生まれていることとなる。およそ年に1回起こり得る確率だが、今季はこの町田vs千葉以外にも、J1第13節の湘南vs仙台で1試合3回のPKがあったため、平均よりも早いペースで起きている。
J1・J2 PK回数が合計3回以上の試合一覧 ※2018/8/12時点
過去の最多PK試合は2002年の市原vs磐田の5回。2009年の大宮vs川崎Fでは4回のPKがあった。チーム単位での最多は3回で今回の千葉が3度目。すべてを成功したのは、今回で2度目のケースだった。
最初のケースは2000年の川崎Fvs磐田。磐田の藤田 俊哉が3回すべてを成功させており、PKだけでハットトリックを達成している。
ちなみに、23試合のうち磐田絡みの試合が7回と圧倒的に多く、仙台、浦和、湘南、G大阪、神戸が3試合で続いている。
また3つのPKが起きた時間で見ていくと、今回の千葉の8分間は史上最短の記録となっている。
J1・J2 3回のPKの最短時間間隔ランキング
データ提供:データスタジアム