明治安田生命J1リーグはすでに後半戦に突入しているが、今回は個人データにスポットを当てて前半戦の戦いを振り返っていく(データはすべて第17節終了時点のもの)。
「ゴール数ランキング」は、広島のパトリックをはじめ外国籍選手が上位を占めている。日本人では仙台の西村 拓真や鹿島の鈴木 優磨、清水の北川 航也と若手の奮闘が光る。
「アシスト数ランキング」は浦和の柏木 陽介が堂々の1位を記録。鹿島の鈴木はここでも上位に顔を出し、得点に多く絡んでいることが分かる。
外国籍選手が上位を占めるのは「シュート数ランキング」も同じで、シュートを放つ意識の高さが窺える。
「ドリブル数」は柏の伊東 純也がダントツのトップを記録。「クロス数ランキング」と併せて2冠を達成した。またドリブル成功率では柏 好文(広島)が高い数値を示し、クロス成功率は山中 亮輔(横浜FM)の精度の高さが表れている。
「スルーパス数」では、トップの中村 憲剛(川崎F)をはじめ、髙萩 洋次郎(FC東京)、柏木(浦和)と、リーグを代表するパサーたちが上位を占める。そんななか、ドリブル成功率でトップだった柏(広島)が、この部門でも高い成功率をはじき出している点が興味深い。
ポゼッション型の川崎Fと横浜FMの選手が多くラインクインしたのが「パス数ランキング」。トップの大島 僚太(川崎F)は成功率でも90%超えと、際立った数値を示している。
「敵陣での空中戦数」は、広島のパトリックが圧倒的な数字を記録。数だけでなく勝率も高く、このエアバトルの強さこそが、広島の躍進の原動力となっている。
一方、「自陣での空中戦数」は三浦 弦太(G大阪)が最多だが、コンビを組むファビオ(G大阪)が勝率では高い数値を示した。
その他、「シュートブロック数ランキング」では、C大阪のマテイ ヨニッチが最多。「タックル数」が中盤の選手が上位に名を連ねるなか、CBの昌子 源(鹿島)が田口 泰士(磐田)と並んでトップに立っている。
「セーブ率」で唯一80%超えを果たしたのは、広島の林 卓人。リーグ最少失点の堅守は、この守護神によって支えられている部分が大きい。
「走行距離」のトップはC大阪の山口 蛍だが、1試合平均では長崎の2人(澤田 崇と翁長 聖)がともに12キロを記録。翁長は「スプリント回数」でも2位と、驚異の「走り」を体現している。
データ提供:データスタジアム