上位3チームが勝点40で並ぶ大混戦の明治安田生命Ｊ２リーグは、15、16日に第23節の11試合が開催される。
前節、首位に浮上した松本はアウェイで岡山と対戦。攻撃陣が好調を維持し、3連勝と勢いに乗る。ボール支配率では劣りながらも堅守速攻スタイルが機能しており、今節も同様の展開に持ち込みたいところ。一方の岡山は前節、東京Ｖに競り勝ち復調の気配を示す。持ち前の堅守が蘇りつつあり、こちらも手堅いサッカーで連勝を狙う。
2位の大分はアウェイで大宮と激突。現在2連敗中と調子と落としており、ここが踏ん張りどころとなる。一方の大宮は7戦負けなしと絶好調。勝てば上位浮上を実現できる一戦であり、高いモチベーションで臨むだろう。昇格レースの行方を左右する今節最大の注目カードとなりそうだ。
3位の山口は東京Ｖの本拠地に乗り込む。ここ3試合勝ちがなく、大分と同様に正念場を迎えている。攻撃スタイルが持ち味だが、ここ3試合で7失点を喫する守備の修正を図りたい。対する東京Ｖも2連敗中と元気がない。前節は押し込みながらも一発に泣き、岡山に競り負けた。攻撃的な山口に対し、隙を与えない守備組織の徹底が求められるだろう。
4位の町田も3試合勝利から見放されている。前節は立ち上がりの失点を取り返せずに栃木に敗戦。試合の入り方がポイントとなりそうだ。対戦相手の熊本は7戦勝利がなく19位に沈む。7試合で3得点と攻撃面に課題を抱えているだけに、前線の奮起が求められるだろう。
5位の福岡はホームに讃岐を迎える。こちらも3試合勝利がなく、足踏みを強いられている。前節の京都戦は悪天候のために中止となったが、2週間ぶりの一戦で悪い流れを断ち切りたいところだ。一方の讃岐は復調の気配を示していたものの、前節は水戸に5失点の大敗を喫した。課題の守備をいかに修正できるかが、今節の重要なテーマとなる。
6位の横浜FCは、アウェイで新潟と対戦。4試合負けがなく、この間わずか1失点と安定した戦いを続けている。前節は終了間際のゴールで山形に追いつき、土壇場で勝点1を確保。勝負強さも身に付けつつあるなかで、さらなる上位進出を狙う。新潟はいよいよ苦しくなってきた。4試合勝ちがなく、前節は松本に完敗。昇格プレーオフ進出圏内の6位とは10ポイント差をつけられており、1年でのＪ１復帰を実現するためにも、これ以上の取りこぼしは許されないだろう。
10試合負けなしと好調の山形は、アウェイで栃木と対戦する。前節は終了間際の失点で勝ち切れなかったが、攻守の安定感は保たれている。粘り強い戦いを続けるなか、1点差をモノにする勝負強さを示したいところだ。栃木は前節、町田に競り勝ち、連敗を6で食い止めた。殊勲の決勝ゴールを奪った大黒 将志が今節も重要な役割を担いそうだ。
甲府はホームに岐阜を迎える。勝ち負けを繰り返し、なかなか浮上を実現できていないが、前節は大分に4ゴールを奪って快勝を収めた。その勢いを今節の戦いにも持ち込みたいところだ。岐阜は4試合勝利がなく、勢いが失われつつある。ボールを支配しながらも決定力を欠く試合が目立っているだけに、フィニッシュワークの精度の向上が求められるだろう。
千葉はホームで金沢と対戦する。前節は大宮に1-3と完敗。浮上のきっかけを掴めずに16位と低迷する。高い得点力を備える一方で失点はリーグワーストの41。この課題を修正できないようだと、今後も苦戦は免れないだろう。対する金沢は5戦負けなしと状態を上げている。前節は上位の山口に引き分け、戦いに自信を深めている。マラニョン、加藤 大樹ら好調の攻撃陣が今節もチームの牽引車となりそうだ。
愛媛vs徳島は今季2度目の四国ダービーとなる。前回対戦では徳島が快勝を収めたが、愛媛はホームでのリベンジに燃える。愛媛は2試合負けがなく、徳島も2連勝中。調子を上げてきたライバル対決は、意地とプライドがぶつかり合う激しい戦いが繰り広げられそうだ。
最下位に沈む京都は、ホームに水戸を迎える。前節は大雨の影響で中止となり、2週間ぶりの一戦に。4試合勝ちがなく状態は良いとは言えないが、直近の試合では甲府と引き分け勝点1を確保した。ホームで目に見える結果を手にし、浮上のきっかけを見出したい。水戸は3戦負けなしと状態を上げている。前節は讃岐に5-0と快勝。流れをもたらした伊藤 涼太郎とジェフェルソン バイアーノの2トップが今節もカギを握りそうだ。
■各試合の見どころをチェック
千葉vs金沢
東京Ｖvs山口
甲府vs岐阜
福岡vs讃岐
栃木vs山形
大宮vs大分
新潟vs横浜FC
愛媛vs徳島
京都vs水戸
岡山vs松本
熊本vs町田
