明治安田生命Ｊ２リーグは、26、27日に第16節の11試合が開催される。
前節は上位陣がこぞって足踏みを強いられ、混戦模様にますます拍車がかかっている。昇格争いのカギを握る上位陣の戦いに、さらに注目が集まる。
首位の大分はアウェイで甲府と対戦。前節は山口との首位攻防戦に引き分け、連勝がストップ。リードを守り切れなかっただけに、終盤の戦い方に修正を図りたい。甲府は3連勝で8位に浮上。監督交代後に息を吹き返しており、首位チームを叩き、さらに上昇気流に乗りたいところだ。
2位の山口はホームに讃岐を迎える。前節は終盤に粘りを見せて、大分と引き分けた。ここ3試合で4得点と絶好調のオナイウ 阿道が今節も重要な役割を担うはずだ。一方の讃岐は4連敗で最下位に沈む。3試合連続完封負けと得点が奪えず、失点も減らすことができていない。この苦境をいかに脱していくのか。北野 誠監督の手腕が問われてくるだろう。
3位の町田と5位の岡山の一戦は、今節の注目カードのひとつとなる。町田は前節、栃木と引き分けたものの、4戦負けなしと好調を維持する。前節、不発に終わった攻撃陣の奮起がさらなる浮上のためのポイントとなるだろう。岡山は3試合勝利がなく、勢いが失われつつある。持ち前の堅守にほころびが生じており、守備組織の修正が何よりも求められる。
4位の福岡は、アウェイで水戸と対戦。前節は松本に競り負けており、巻き返しの一戦となる。守備の安定感は保たれているだけに、いかに攻撃に迫力を生み出せるかが、重要なテーマとなる。水戸はここ6試合でわずか1勝と元気がない。攻守両面に不安を抱えるなか、ホームでの一戦で、好転のきっかけを掴みたいところだ。
2連勝で6位に浮上した松本は、徳島とのアウェイゲームに挑む。前節は福岡に競り勝ち、勢いを加速させている。持ち前の堅守に加え、攻撃陣も状態を上げているだけに、さらなる浮上も実現できそうだ。徳島も4戦負けなしと好調を維持する。この間、無失点と安定した戦いを示しており、今節も素早いプレスを軸としたサッカーで、相手の自由を奪う戦いを体現するはずだ。
7位の横浜FCは、アウェイで京都と対戦。前節は後半に追いつかれ千葉と引き分けたものの、ここ2試合で7得点と攻撃陣が絶好調。守備の安定が備われば、さらなる浮上も狙えるだろう。一方の京都は前節、愛媛に競り勝ち、連敗をストップ。監督交代で好転の兆しを見せており、この良い流れをも保ち、下位からの脱却を実現したい。
新潟は岐阜の本拠地に乗り込む。前節は山形に勝ち切れなかったものの、一時期の不調から脱しつつある。守備に安定感が生まれつつあるだけに、今後の上昇も期待できる。一方の岐阜は前節、大宮に快勝。得点力の向上が好転を生み出しており、上昇気流に乗りつつある。3戦連続ゴール中の古橋 亨梧が今節も注目選手となる。
山形は3戦負けなしと、苦境から脱しつつある。前節は新潟とスコアレスドロー。守備面に修正が図られており、今後の巻き返しも期待できる。いかに得点力を高めていくかが、今後の重要なテーマとなる。対戦相手の金沢は、ここ2試合無得点と、こちらも攻撃面に課題を抱える。上位争いに食い込むためにも、攻撃陣の奮起が何よりも求められるだろう。
千葉vs熊本は、リーグ最多失点チーム同士の一戦に。ともに攻撃力を備えながらも、守備に大きな課題を抱えるだけに、激しい打ち合いになることも予想される。
栃木は3戦勝利なしと、停滞感が漂い始めている。守備の安定は備わるだけに、いかに得点を奪っていくかが、大きなテーマとなる。一方の大宮は、3戦勝利がなく17位に転落。こちらもここ3試合でわずか1得点と、攻撃の迫力を欠いている。大前 元紀は好調を維持しているだけに、他の攻撃陣の奮起が求められるだろう。
8試合勝利がない愛媛は、アウェイで東京Ｖと激突。川井 健太監督の初陣となった前節は、京都に1-2と惜敗。とはいえ課題の攻撃面に改善の兆しが見えており、今後の巻き返しが期待される。東京Ｖは現在4連敗。前節は雷雨のため、後半途中で試合が中止となるアクシデントに見舞われた。それでも岡山相手に途中までリードを奪っており、悪くない戦いを見せていた。掴みつつある手応えを今節の戦いに生かしたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
甲府vs大分
岐阜vs新潟
京都vs横浜FC
東京Ｖvs愛媛
徳島vs松本
山形vs金沢
水戸vs福岡
栃木vs大宮
千葉vs熊本
山口vs讃岐
町田vs岡山
