明治安田生命J2リーグの第15節は、18、19、20日と3日間に渡って開催される。
今節の注目は大分vs山口の首位攻防戦。ともにリーグ最多の27得点を記録する攻撃的なチーム同士の一戦となった。大分は前節、終了間際のゴールで岐阜に競り勝ち、2連勝を達成。1点差勝負をモノにする勝負強さが際立つ。対する山口も前節は東京Vとの打ち合いを制した。得点ランクのトップに立つ、オナイウ 阿道のパフォーマンスは今節もカギを握る。
8試合負けなしと好調の福岡はアウェイで松本と対戦。3試合連続複数得点と攻撃陣が好調を維持しており、今節もアグレッシブな戦いを披露するだろう。松本は前節、金沢から5得点を奪って大勝を収めており、その勢いをもって上位撃破を狙う。
3連勝で4位に浮上した町田は、アウェイで栃木と激突。3試合で8得点・1失点と攻守両面で際立った数字を残しており、今節も主導権を握る戦いを展開しそうだ。栃木は前節、甲府に惜敗。立ち上がりの失点が響いた結果となっただけに、試合の入り方に注意を払いたい。
岡山は3試合勝利から見放されており、調子は下降気味。今節はホームに東京Vを迎える。自慢の堅守にほころび見られており、守備組織の再整備が求められる。東京Vも4連敗と元気がない。この間、二度の4失点とこちらも守備に不安を抱える。いかに立て直してくるのか。ロティーナ監督の手腕に注目が集まる。
6位の横浜FCはホームに千葉を迎える。前節は熊本相手に4得点を奪い勢いに乗る。攻撃陣が好調のなか、千葉のハイプレスをいかにかいくぐるかが今節のテーマとなる。千葉は前節、新潟に競り負け連勝がストップ。リードを守り切れなかた後半の戦いに修正を図りたいところだ。
3連勝と復調してきた徳島は、アウェイで金沢と対戦。すべて完封勝ちと安定した守備を手にしており、今節も激しいプレスを軸とした戦いで主導権を握りたい。金沢は前節、松本相手に5失点の完敗。徳島に押される展開が予想されるなか、守備の強度を高め、鋭いカウンターから勝機を狙う。
監督交代後、復調してきた甲府は讃岐とのアウェイゲームに臨む。攻撃力が高まってきたのが、好調の要因となっていたが、得点源のジュニオール バホスが負傷離脱したダメージは小さくない。代わって出場する選手の奮起が求められる。讃岐は3連敗を浮上のきっかけを見出せていない。ここ3試合で1得点・7失点と攻守両面に不安を抱えるなか、選手起用も含めた大胆な変化が求められるかもしれない。
大宮はホームに岐阜を迎える。なかなか浮上を実現できないなか、1年でのJ1復帰に向けてそろそろギアを上げたいところ。守備組織は安定してきただけに、攻撃陣の爆発が期待される。岐阜は前節、大分に競り負け、連勝がストップ。終了間際の失点で敗れただけに、90分を通したリスク管理が求められるだろう。
熊本はホームで水戸と対戦。4連敗と調子を落としており、悪い流れを断ち切れるか。水戸は前節、岡山に完勝を収め、連敗を4で止めた。その良い流れを今節にもつなげ、さらなる浮上を実現したい。
調子を上げてきた新潟は、ホームに山形を迎える。前節は千葉に逆転勝ちと勝負強さを取り戻しつつある。失点の多さはやや気がかりだが、アグレッシブなスタイルを貫き、上位争いに食い込みたい。山形は19位と低迷する。攻撃面に課題を抱えるなか、攻撃陣の奮起が求められるだろう。
監督交代に踏み切った愛媛は、同じく監督が代わったばかりの京都と対戦。お互いに置かれた状況は厳しいが、この苦境をいかに脱していくのか。再建を託された川井 健太監督と、ボスコ ジュロヴスキー監督。両指揮官の手腕が最大のカギを握る。
■各試合の見どころをチェック
岡山vs東京V
大宮vs岐阜
熊本vs水戸
栃木vs町田
横浜FCvs千葉
松本vs福岡
新潟vs山形
金沢vs徳島
讃岐vs甲府
大分vs山口
愛媛vs京都