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長崎は自動昇格をかけ、讃岐と激突。名古屋と福岡はともに昇格プレーオフ出場を目指すチームとの戦いに【プレビュー:明治安田J2 第41節】

2017年11月10日(金) 16:01

長崎は自動昇格をかけ、讃岐と激突。名古屋と福岡はともに昇格プレーオフ出場を目指すチームとの戦いに【プレビュー:明治安田J2 第41節】

長崎は自動昇格をかけ、讃岐と激突。名古屋と福岡はともに昇格プレーオフ出場を目指すチームとの戦いに【プレビュー:明治安田J2 第41節】
ホームの大声援を背にJ1昇格の夢をまた一歩手繰り寄せられるか。

今季の明治安田生命J2リーグも残り2試合。自動昇格争い、昇格プレーオフ出場争いはいよいよクライマックスを迎えている。

自動昇格争いは2位の長崎、3位の名古屋、4位の福岡の3チームに絞られた。長崎が今節勝利を収め、名古屋と福岡がいずれも引き分け以下の場合、長崎のJ1昇格が決定する。

長崎はホームで讃岐と対戦。現在11試合負けなしと安定感抜群の戦いを続けており、前節も水戸に完封勝利と隙は見られない。不安要素は昇格のプレッシャーか。普段通りの戦いができれば、J1昇格の夢を手に入れることができるかもしれない。対する讃岐は6試合勝利がなく、残留争いに巻き込まれている。勝てば残留が決定するだけに、高いモチベーションでこの一戦に臨むだろう。守りは安定しているだけに、攻撃陣の奮起が望まれるところだ。

7試合負けなしの名古屋の中で、好調を維持する青木 亮太にかかる期待は大きい。
7試合負けなしの名古屋の中で、好調を維持する青木 亮太にかかる期待は大きい。

名古屋はホームに千葉を迎える。現在7試合負けなしで、2連勝中。前節は岡山に完封勝利と課題の守備も改善の兆しが見える。好調を維持する青木 亮太が今節も大仕事をやってのけるか。そのパフォーンスに注目だ。一方の千葉は5連勝と名古屋を上回る勢いを備える。現在は9位ながら、昇格プレーオフ出場圏内となる6位の徳島とは勝点2差で、今節の結果が運命を大きく左右することになる。求められるのは勝利のみ。こちらは3試合連続ゴール中の船山 貴之がカギを握る存在となりそうだ。

福岡はホームに松本を迎える。前節はすでに優勝を決めている湘南に競り勝ち、4試合ぶりに勝点3を手にした。エースのウェリントンが久しぶりにゴールを奪ったのは好材料で、この頼れるストライカーにかかる期待は大きい。一方の松本にとっても、昇格プレーオフ出場に向けて重要な一戦となる。現在5位ながら、7位の東京Vとの勝点差はわずかに1で、敗れれば転落する可能性もある。前節は下位に沈む讃岐に引き分け、状態は決していいとは言えない。持ち前のハードワークを前面に打ち出し、5位の座を堅持したいところだ。

昇格プレーオフ出場争いは、長崎、名古屋、福岡の3チームのうち、自動昇格を逃した2チームの出場がすでに決定している。残されたふたつの枠を、5位の松本から10位の大分までの6チームが争う構図となっている。

5位の松本は福岡、9位の千葉は名古屋と上位陣との戦いを強いられる一方、6位の徳島は今節、10位の大分との直接対決に臨む。前節は愛媛との四国ダービーを制し、勢いに乗るが、難敵との一戦は一筋縄にはいかないだろう。前節、4試合ぶりにゴールを奪った渡 大生が再び爆発するか。そのパフォーマンスに注目だ。一方の大分は敗れた時点で、昇格プレーオフ出場の可能性が潰える。引き分けでも厳しい状況に追い込まれるだけに、是が非でも勝点3を掴みたいところ。ここ2試合勝利から見放されるなか、持ち前のポゼッションスタイルで相手を押し込む戦いを実現したい。

10月度のJ2月間MVPに輝いたドウグラス ヴィエイラ(東京V)。ここ数試合決定力不足を露呈しているだけに再び奮起できるか。
10月度のJ2月間MVPに輝いたドウグラス ヴィエイラ(東京V)。ここ数試合決定力不足を露呈しているだけに再び奮起できるか。

徳島と同勝点の7位・東京Vは、京都の本拠地に乗り込む。前節は下位に沈む山口に痛恨の黒星を喫し、巻き返しの一戦となる。ここ2試合は決定力不足を露呈しているだけに、攻撃陣が意地を見せたいところだ。一方の京都は水曜日に順延試合をこなした影響で、中2日での戦いとなる。それでもその試合で勝利を収め、9戦負けなしと勢いに乗っている。ベテランの大黒 将志が2試合連続ゴール中と好調を維持しており、今節も途中出場から大仕事をやってのける可能性は十分だ。

8位の横浜FCはホームで岡山と対戦。前節は熊本に快勝を収め、タヴァレス監督就任後、初勝利を挙げた。負けが許されない状況のなか、得点ランクのトップに立つイバが再び調子を上げているのは好材料で、この長身ストライカーを軸とした攻撃で相手を押し込みたい。岡山はここ10試合でわずか1勝と状態はいいとは言えない。守備は安定感を取り戻しつつあるだけに、課題の攻撃面をいかに修正できるかがポイントとなりそうだ。

残留争いに目を向けると、すでに群馬の最下位は決定しており、残りひと枠となった降格圏に沈む可能性があるのは、21位の山口、20位の熊本、19位の讃岐の3チームとなっている。

山口はアウェイで町田と対戦。状況は厳しいが、前節は東京Vに競り勝つなど、終盤に来て状態を上げている。久しぶりに複数得点を奪えたことも自信となるはずで、その勢いを今節につなげたい。町田は9試合未勝利と、苦しい戦いが続く。失点が続く守備陣のパフォーマンスが、好転のポイントとなるだろう。

熊本はホームに金沢を迎える。5試合未勝利と状態はいいとは言えず、ここ2試合はともに完封負け。攻守両面に不安を抱えるなか、勝てば残留が決まる可能性もあるだけに、地元のファン・サポーターの前で意地を見せたいところだ。金沢は5試合負けなしと好調を維持する。堅守が際立っているだけに、今節も安定した戦いを見せてくれそうだ。

そのほか、すでに優勝を決めている湘南はアウェイで岐阜と対戦。前節は福岡に苦杯をなめただけに、上手く修正し来季につながる戦いを実践したい。岐阜は7戦未勝利と元気がない。勝点3を得るためには、課題の守備の修正が求められてきそうだ。

水戸vs山形は中位同士の戦いとなる。前者は勝ち負けを繰り返し、後者は勝ち切れない戦いが続く。水戸は失点が目立ち、山形はもう1点を奪い取る力強さに欠ける。その課題を修正できたほうに、勝利は近づくはずだ。

中3日での戦いとなる愛媛は、ホームで群馬と対戦。4試合勝ちがなく苦しい戦いが続くなか、今季のホーム最終戦を勝利で締めくくりたい。群馬はすでに最下位が決まっているが、前節は京都と引き分け、久しぶりに勝点を手にした。残り2試合となったリーグ戦で、最後に意地を示したい。

■各試合の見どころをチェック
名古屋vs千葉
京都vs東京V
徳島vs大分
福岡vs松本
熊本vs金沢
岐阜vs湘南
長崎vs讃岐
水戸vs山形
横浜FCvs岡山
町田vs山口
愛媛vs群馬

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