広島vs清水のマッチレポート・動画(明治安田生命J1リーグ:2020年9月9日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第15節 2020年9月9日(水)19:03KO エディオンスタジアム広島
試合終了
41前半0
3後半1
19SH12
6CK5
13FK9
1
-
31'エゼキエウ
71'ドウグラス ヴィエイラ
81'レアンドロ ペレイラ
88'柏 好文 - 90+2'カルリーニョス ジュニオ
連敗中の清水を退けた広島。大量4得点で快勝
広島は5試合ぶりに勝利した前節の札幌戦から先発6選手を変更。ディフェンスラインでは野上 結貴に代わって井林 章が今季初先発し、ボランチでは青山 敏弘に代わって柴﨑 晃誠が今季2試合目の先発。左サイドでは柏 好文がベンチに回って東 俊希が先発し、シャドーでは今季加入したブラジル国籍アタッカーのエゼキエウが初スタメンを飾った。
清水は5試合勝利から遠ざかっている中で前節から先発3選手を変更。西澤 健太が左FWに入って金子 翔太がベンチへ回り、トップ下では後藤 優介が3試合ぶりに先発。そして、右SBで宮本 航汰が今季初出場してJ1デビューを果たした。
立ち上がりは広島のフレッシュな攻撃陣が勢いよくゴールへ向かった。その中でもエゼキエウと東がコンビを組む左サイドから果敢に攻め込んでいくも、なかなかアタッキングエリアでは効果的なプレーを見せられない。15分を過ぎる頃からは清水が盛り返して広島陣内へ踏み込んでいく時間も多くなった。
飲水タイムを終えると、広島が決定的なチャンスをつかむ。浅野 雄也が蹴ったCKのこぼれ球にいち早く反応した佐々木 翔がシュートを放つも、ゴールライン上でヴァウドがはじき出した。清水の守備陣は集中して守っていたが、31分にスキが生じた。バイタルエリアで柴﨑のパスを受けて前を向いたエゼキエウが左足を振り抜くと、グラウンダーのシュートがゴールネットを突き刺さった。
先制点を奪取した広島は冷静に試合を進めた。なかなか追加点を奪うことはできなかったが、守備陣はスキを見せることなく時間を経過させていく。清水は60分に金子と中村 慶太を投入して両翼にフレッシュな力を加えたが、広島はベンチに控える経験ある選手が入ってきて落ち着きを増していく。
追加点も清水の守備陣がスキを見せた瞬間に生まれた。GK大迫 敬介のロングキックを受けて抜け出したドウグラス ヴィエイラが、GKが前に出ていたところを見逃さずループシュートを決めた。
リードを広げられた清水は、残り15分となってから決定機を作り出す。78分にはヘナト アウグストが右サイド深くまで入り込んで上げたクロスに中村が飛び込みヘディングシュートを放ったが、大迫の好守に阻まれる。80分にはジュニオール ドゥトラのパスを受けた鈴木 唯人がペナルティーエリア内からシュートを放つも井林がクリアする。広島の守備陣はペナルティーエリア内で集中力を高く保ち続けた。
そして、81分にハイネルのクロスをファーサイドで待っていたレアンドロ ペレイラが冷静にトラップしてシュートを決める。3得点目を奪った広島は88分、レアンドロ ペレイラのヘディングシュートがバーに当たってはじかれたボールを、今度は柏が押し込む。今季最多の4得点を奪取した。
広島は最後の最後にセットプレーからカルリーニョス ジュニオに得点を奪われて完封することはできなかったものの、2連勝。清水は5試合続けて複数失点を奪われ5連敗となった。
[ 文:寺田 弘幸 ]