湘南vsC大阪のマッチレポート・動画(明治安田生命J1リーグ:2020年8月1日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第8節 2020年8月1日(土)19:03KO レモンガススタジアム平塚
試合終了
00前半0
0後半1
3SH11
1CK7
9FK20
1
- 72'清武 弘嗣
C大阪が清武のPKで貴重な勝点3をもぎ取る
湘南は前節・川崎F戦から先発3人を変更。GK谷 晃生が3試合連続のスタメンとなったほか、齊藤 未月や鈴木 冬一といった若手の面々も引き続き先発出場を果たした。
一方、昨季は湘南相手にシーズンダブルを飾ったC大阪。こちらも前節・鳥栖戦から3人を入れ替え、柿谷 曜一朗・豊川 雄太という前線のコンビから、今節は奥埜 博亮・鈴木 孝司という2人でアウェイ戦に臨んだ。
湘南にとってはホーム2連勝が懸かったこの試合。浮嶋 敏監督は少々の変化を加えてきた。今季は開幕から一貫して[3-5-2]を採用してきた中で、今節は守備時に[5-4-1]となる[3-4-3]で試合に入った。「(前節・川崎F戦は)特に前半は攻撃に転じる回数がほとんどなくなってしまった」(浮嶋監督)ことを受け、良い守備から自分たちの時間帯を増やすことを1つのポイントに挙げて、この8月初戦を迎えた。
立ち上がりはC大阪のボール保持に対し、やや受け身に回った湘南だったが、15分過ぎからは両サイドの揺さぶりから徐々に押し込み始める。22分にはGKキム ジンヒョンのグラウンダーパスを引っかけ、ショートカウンターを見せると、その直後には決定機。同じく相手のビルドアップを高い位置でカットすると、最後はエリア内に進入した岡本 拓也がシュートを放つ。しかし、これはわずかに枠を外れ、先制の好機を逸してしまう。
対するC大阪も、飲水タイムを経てペースを取り戻すと、相手ゴールに迫る場面を創出していく。30分には鈴木 孝司がクロスに合わせ、36分には内側に絞った位置でボールを受けた坂元 達裕が左足を振ったが、それぞれのシュートは枠を捉え切れず。前半は互いに決め手を欠き、0-0のまま折り返した。
迎えた後半、湘南は開始から山田 直輝に代えて中川 寛斗を投入し、前線の活性化を図る。ただ、良い入りを見せたのはアウェイチーム。2トップが最終ラインの背後を狙う動きを積極的に見せつつ、51分には敵陣でのボール奪取から、藤田 直之がミドルシュートを放ちゴールを脅かす。57分には左サイドのアーリークロスから奥埜が合わせたが、この決定機はGK谷のセーブに遭った。
67分に後半の飲水タイムが行われた中、72分、ついに試合が動く。奥埜のスルーパスに抜け出した坂元が相手DFのファウルを誘い、PKを獲得。これを清武 弘嗣が落ち着いて決め、C大阪が先制に成功した。
待望の先制点を手にしたアウェイチームはその後、盤石な試合運びを見せる。[4-4-1-1]の堅いブロックを形成し、湘南に効果的な攻撃を許さず。81分には後半途中から右サイドにポジションを移した鈴木 冬一にミドルシュートを浴びたが、これもGKキム ジンヒョンが冷静に対処した。
全体を通して見れば、必ずしも思いどおりの展開とはいえない中でも、しぶとく勝ち切ったC大阪。今季8試合目にして四度目となるクリーンシートを達成し、3試合ぶりの勝利を飾っている。
[ 文:林口 翼 ]