横浜FMvsG大阪のマッチレポート・動画(明治安田生命J1リーグ:2021年11月3日)
一覧へ明治安田生命J1リーグ 第34節 2021年11月3日(水)13:09KO 日産スタジアム
試合終了
00前半0
0後半1
20SH7
11CK4
10FK4
1
- 55'倉田 秋
潰えたトリコロールの望み。千載一遇の好機をモノにした青黒
横浜FMにとっては、約5カ月ぶりとなった日産スタジアムでのデーゲーム。今節での川崎Fの優勝を阻止するためにも勝利が求められる中、1-2で敗れた前節・C大阪戦から5人を変更。出場停止明けのマルコス ジュニオール、レオ セアラが2試合ぶり、エウベルが3試合ぶりに先発し、チアゴ マルチンスを含むブラジリアンカルテットがひさびさにそろってピッチに立つ。対するG大阪は前節・鳥栖戦から2人を入れ替え。大卒ルーキーの佐藤 瑶大が2試合ぶり、柳澤 亘が3試合ぶりにスターティングメンバーに顔を並べた。
立ち上がりはボールが落ち着かない時間が続く中、最初の決定機はG大阪。5分、横浜FMのビルドアップを高い位置でカットすると、最後は宇佐美 貴史が右足を振り抜くも、シュートは大きく枠を外れる。一方の横浜FMは陣形をコンパクトに保つことで距離感が良く、すぐに流れを引き寄せる。前田 大然、エウベルの両ウイングの幅を使い、次々とフィニッシュに持ち込む。18分にはエウベルのクロスをレオ セアラがオーバーヘッドで狙うが、シュートは惜しくもクロスバーを叩いた。
横浜FMが主導権を握ると、扇原 貴宏と岩田 智輝が効果的に前線に飛び出しつつセカンドボールも拾い、ハーフコートゲームの展開に持ち込む。35分、中盤から前田やマルコス ジュニオールが絡みながら見事なパスワークを見せてゴールに迫るが、フィニッシュには至らない。
反撃に出たいG大阪だったが、チャンスらしいチャンスはセットプレーのみ。これも生かせずに劣勢が続く中、44分にアクシデント。少し前のプレーで松原 健と競り合って落下時に腹部を強打した藤春 廣輝がプレー続行不可能となり、黒川 圭介との交代を余儀なくされる。一方の横浜FMは前半アディショナルタイムにゴール手前でFKを得るも、マルコス ジュニオールのシュートはわずかに右へ逸れ、スコアレスで折り返す。
後半最初のチャンスは横浜FM。47分、敵陣深く進入したティーラトンのクロスを受けたエウベルが狙うも、ポスト左へ抜ける。両者ともに攻撃の意識を高めたことで、ここからオープンな展開に突入する。横浜FMが51分、52分とチャンスを生かせなかったのに対し、G大阪は55分に千載一遇の好機をモノにする。左サイドに流れた山本 悠樹のクロスから倉田 秋が押し込み、先制に成功した。
1点を追う横浜FMは、71分の仲川 輝人の投入を機に[4-2-4]の超攻撃的布陣に変更し、ゴールを奪いにいく姿勢を鮮明にする。一方のG大阪も交代カードを切って5バックで対抗。横浜FMは73分に仲川、87分に杉本 健勇、後半アディショナルタイムに松原が絶好機を得るも、ことごとくシュートは枠を捉えられない。スコアが動かぬまま試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、浦和と引き分けた川崎Fの優勝が決定。横浜FMは2年ぶりの優勝を逃すとともに、今季無冠で終わることが確定した。
[ 文:大林 洋平 ]