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[ 2014年 今年の漢字:徳島 ]
言葉を選ばずに言うと、成績は散々なものであった。手にした勝利はわずか3つで、不名誉にも勝点はシーズン最低記録タイ。さらに開幕から最後まで1度も最下位を抜け出せず、得失点差が−58にまでなったことも加えると、徳島は今季を惨めなほどの結果で終えてしまったと言わざるを得ないだろう。
しかし、設立10年目、クラブは確かにJ1の舞台にいた。そこでしか目にできない景色を見、そこでしか感じられない空気に触れた。初挑戦は試練続きの極めて厳しいものとなったが、それでも国内最高峰の場所に紛れもなく立っていたのである。
そして徳島はその舞台でしか知ることのできないものを幾つも学んだと言えよう。選手とチームに求められるプレーのレベルはもちろんだし、もう一歩進んだクラブとしての在り方や存在意義。またファン・サポーターとのより良い関係作りの重要性も、これまで以上にハッキリと理解できたに違いない。
そうした部分に目をやれば、辛い結果と向き合うことになったとは言え、今季の経験は徳島にとって何にも替え難い貴重な財産。次の成長ステージへ向かうための不可欠な学びを、クラブは大いに得たと言える。
その事実から、迷うことなく今年の漢字は「学」としたい。
Text by 松下英樹
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◆ほかのクラブの「今年の漢字」をチェック!2014年12月16日(火)