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[ 2014年 今年の漢字:栃木 ]
Jリーグ参入6年目は、常にお金の問題が付きまとった。人件費高騰により陥った財政難は、今季を選手25人体制で臨むことを強いた。また、予算が限られたことで例年2回のキャンプが、宮崎での1回のみに。アウェイの帯同人数は7人から5人に削られた。火中の栗を拾う覚悟で監督を引き受けたとはいえ、1年目の阪倉裕二監督が悩み多き日々を過ごしたことが容易に想像できる。
しかし、強い逆風の中でも愚痴一つこぼさずに、指揮官は頭をフル回転させた。シーズン途中に瀬沼優司、ドゥドゥという攻守の核をまたしても金銭的な問題で失うが、この逆境すらも力に代えた。主力の抜けた穴に若手を我慢強く起用してカバー。その期待に岡根直哉が応え、最終盤の3連勝の立役者に。過酷な状況下で結果と育成の二兎を追い、阪倉監督は見事にJ2残留を果たしたのだ。
Text by 大塚秀毅
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◆ほかのクラブの「今年の漢字」をチェック!2014年12月14日(日)