本日行われたカカウ選手加入記者会見の内容をお知らせいたします。
■カカウ選手コメント(全て日本語)
「こんにちは。セレッソ大阪に来られて嬉しいです。皆さんと一緒にたくさんの喜びを分かち合いたいです。よろしくお願いします。」
<質疑応答>
Q.日本語で挨拶されましたが、相当練習されたのでしょうか?また、フォルラン選手の会見の影響を受けたのでしょうか?
A.まずは、やはりここの場にいれることが本当に嬉しくて、この喜びと、本当に日本でがんばっていきたいということ、私がリスペクトを持ってやっていきたいという姿勢を見せるためには、日本語をしっかりと練習して、この会見に臨みました。また当然、ディエゴ(・フォルラン)選手の会見を見まして、非常に日本語が上手にしゃべれていましたので、それもあってしっかりと練習して今日臨んだという次第です。
Q.セレッソ大阪を選んだ一番の決め手とは、どこだったのでしょうか?
A.まずはこのチームに対して興味を持っていたのが、今回の一番の決め手になったと思います。自分としては、本当にチームに対して一選手としてだけではなく、自分の経験を生かして、一人の人間としてしっかりと(チームを)サポートができるようにがんばっていきたいと思っています。Jリーグについては非常にレベルの高いリーグだということを十分わかっております。というのも、私の知り合いのジョルジーニョ選手(元鹿島アントラーズ)が4年間ほど日本でプレーして、なおかつ監督までやっていたということもありました。彼からのアドバイスや話を聞いて、日本には非常に興味がありましたので、今回オファーをいただいて非常に嬉しく思っています。まずは自分の力をしっかりとチームに貢献させて、この苦しい状況からいち早く抜け出せるようにがんばっていきたいと思っています。
Q.ここまでの調整を含めてコンディションはいかがでしょうか?
A.向こう(ドイツ)のリーグが中断してから、個人的に走りのメニューをしっかりとこなしてきました。その中でブラジルワールドカップが終わってから、個人トレーニングをするためにフィジカルコーチと一緒にメニューを組み立てて、コンディション面は非常に気を使ってきました。その中でシュトゥットガルト(VfBシュトゥットガルト)のBチームの練習に参加させてもらって、ボールの感覚を失わないようにボールを使ったトレーニングも受けてきています。ただ、本当にトップレベルのAチームの練習からは確かに時間が空いているのは事実です。ただ自分なりには工夫をしてここまでやってきていますので、少ない時間の中でしっかりと自分の100%の力に戻せると思っています。
Q.カカウ選手は万能型のイメージがありますが、得意なプレーやストロングポイントはどこだと思われますか?
A.セレッソに来たもう一つの理由というのが、(マルコ・ペッツァイオリ)監督とよく話をした中で、1.5列目のポジションで使ってくれる、そういう話があったので大きな決め手となりました。僕自身もセカンドトップという形でプレーするのが一番得意な形ですし、特長としては自分でも切り込んでシュートまで持っていけるという自信はありますが、しっかりとボールをコントロールして味方への(パスの)配給というのも自信を持っているところです。ですから、セレッソ大阪ではゴールだけではなく、アシストやゲームを組み立てるパスというところもしっかりと行って、なおかつ前線と中盤のメンバーと一緒にしっかりとつないで攻撃していけるようにしたいと思います。
Q.セレッソ大阪は現在15位という順位ですが、どういったプラスアルファが必要だとお考えですか?
A.僕自身はシュトゥットガルトで似たような経験があり、そういうところでもセレッソが僕に興味を持って契約してくれたのではないかと思っています。シュトゥットガルトでは降格争いというところを何度も味わい、僕自身そういった苦しい状況を乗り切る経験も十分にあります。その中で感じていることは、やはりチームが一丸となるということが一番大事だと感じています。一つの目的、どうやって問題に対処するかということ、みんなが同じ方向を向くということが大事だと思いますので、一人ひとりのプレーヤーがどうのということではなく、チーム一丸となって一つのものを目指すということ。それをみんなと一緒にやっていきたいと思っています。
Q.コンビを組むであろうディエゴ・フォルラン選手のイメージと、コンビネーションのイメージをお聞かせください。
A.まずはトレーニングの中でもっともっと彼自身を知っていくことになると思いますし、彼の特長を把握していくことになると思います。そこで、どういったポジションで、どういった距離感でやっていくのがいいのかが見えてくると思います。今、自分が描いているイメージとは、とにかくディエゴはポルトガル語も話せますし、コミュニケーションが取りやすいとうところで、彼とはポジション・チェンジをたくさん行って、相手を惑わせたり、そういったところでチームに貢献できたらと思います。まずは彼のような非常にレベルの高い、世界的なプレーヤーと一緒にプレーできるということを光栄に思っています。
Q.ギターを持ってこられたようですが、よく弾く曲やどんな時に弾くのか教えていただけますか。
A.基本的にはブラジルの曲を弾くことが多いです。どういう時に弾くかというと、ちょっと気分転換をしたい時や、少しリラックスしたい時に弾きます。気分を落ち着かせる時などに、よく(ギターを)使ったりします。
Q.チームメイトやサポーターからはどう呼ばれたいですか?
A.基本的にはやはり「カカウ」と呼んでもらおうと思っています。ドイツにいる時は「ヘルムート」というあだ名もつけてもらったのですが、基本的には「カカウ」だと思います。
Q.「ヘルムート」というあだ名の意味は?
A.特に意味はないのですが、「ヘルムート」というのはドイツの古くからある名前みたいで、それをわざわざ僕につけてくれました。
Q.ジョルジーニョ選手からどんなアドバイスを受けてこられたのかを、教えてください。
また勝矢強化部長には、獲得の経緯といつぐらいからオファーを出していたのかを教えてください
A.(非常に競争力のあるリーグで、どのチームが優勝してもおかしくない、レベルの高いリーグだと聞きました。また、その中で大阪という街にも聞きまして、自分に合ったよい街ではと話してもらいました。
(勝矢)リストアップしたのは、ワールドカップ前からでした。交渉のタイミングについては言えませんが、その時からリサーチをして、人間性、プレースタイルを踏まえて、彼にオファーを出しました。
Q.岡野社長にお伺いします。改めて、今のセレッソのリーグ順位を分析してチームをどう見ているか?その中でカカウ選手にどのような働きを期待されるかをお願いします。
A.(岡野)非常に不満です。彼自身が先ほど言いましたように、この順位にいるクラブではないと思っています。ただ現実として15位にいます。彼に期待することは、皆さんが思っているようなこと、4試合連続得点が0、19試合やって19点しかとれていない。この現状を打開するために、彼を呼んだ。とにかく点をとる、というサッカーに全員の意思を統一してやっていきたいと思っています。
Q.勝矢強化部長にお伺いします。先ほど2列目で起用される可能性が高いという話でしたけれども、2列目にはセレッソが育成型クラブとして育ててきたいい選手が沢山いると思いますが、その選手たちとどういう風に融合させていくのか?彼らの成長をカカウ選手によって、どういう風に促していくのか、どういうことを考えているのか教えてください。
A.(勝矢)プロとしてのプレー、あるいは姿勢、そういったものを全て彼自身は持ち備えている選手だと思いますので、日々グラウンドの中で表現するものを吸収してほしいです。あるいはグラウンド外での、例えばファンに対するサービス等を学んで、ともに成長してほしいと思っています
Q.ドイツで長年プレーしドイツ代表としても活躍し、その中で得られたものでセレッソに生かせるところ、
またワールドカップで優勝したドイツサッカーの良さを教えてください。
A.僕自身は18歳までブラジルで育ち、ブラジルサッカーを元に成長してきましたその後、ドイツに渡り、チームプレー、規律というものを学びました。ドイツでの経験は、ブラジルで培った技術の上に規律とチームプレーが備わり、僕自身を完成度の高いプレーヤーにしてくれたのではと思っています。ですので、僕としてはそういった経験をチームに持ち込み、貢献したいと思っています僕自身もセレッソの試合を何度か見ましたが、技術的に非常にレベルの高いチームという印象を受けました。勝利に対する姿勢、勝ちたいという気持ち、チームワーク、規律、そういったことをしっかりとチームに伝えていくのが自分の役目ではないかと思っています。
Q.あらためて、サポーターの皆さんへのメッセージをお願いします。
A.本当に少しでもチームに貢献したいと思っています。また、今ここにいられることを嬉しく思っています。自分の力を精一杯発揮して、この苦しい状況からいち早く抜け出せるようにがんばっていきたいと思っています。確かにセレッソのスローガンであったり、当初立ち上げた目標というのは僕も重々わかっていますが、まずはこの状況をいち早く打開して、当初の目標に近づいていけるように、自分自身がんばっていきたいと思っています。自分としては11年間シュトゥットガルトというチームで精一杯やってきたつもりですし、まずはその時やってきたことと同じように一から信頼を積み重ねて、周りからの信頼を勝ち取って、この状況を打開していきたいと思います。よろしくお願いします。
以上