標題の件、昨日の理事会後記者会見でコメントいたしましたが、あらためてお伝えさせていただきます。
すでに報道でも取り上げられておりますが、5月18日(日)J2第14節 愛媛FC vsカマタマーレ讃岐(ニンスタ)の試合において、一部愛媛サポーターが讃岐を中傷するフラッグを掲げ、選手バスの試合会場入りを妨げようとしたという報告がありました。
これについて、昨日20日(火)、Jリーグ理事会前に愛媛FCの亀井文雄社長から当日の状況について直接報告を受けました。私からは亀井社長に対し、クラブはフラッグに書かれていた英語をどのように認識していたか、また試合中のどのタイミングで掲示されたかなどを再調査するように依頼しました。昨日の愛媛からの報告においては、当日、愛媛側はクラブとしてできる限りの対応はできていたのではないかと考えています。
今回報告された内容に関しては、Jリーグ規約で禁止する出生や個人の思想・信条に対する行為ではなかったかもしれません。しかし、私は先月4月22日に3つのフェアプレー宣言をし、その中でファン・サポーターの皆様に、「スタジアム内外での掲示物等のメッセージは、それに触れる方々が共感し、感動を共有できるものにしましょう」と呼びかけました。人が仲間意識を持って集うところには、ときに一方で他者を排除するという意識が生まれてしまうということがあります。クラブを愛する多くのファン・サポーターの皆様とともに、世界一フェアでオープンなJリーグを作っていきたいという、先の3つのフェアプレー宣言とメッセージに込めた思いに対しては、それに反する残念な行為であったのではないかとも思います。
いずれにしましても、本件の扱いに関しましては、クラブからの詳細報告が全て揃った時点で、処分の有無も含めて検討したいと考えております。
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ
チェアマン 村井 満
以上