本日、Jリーグで初となる無観客試合が開催されました。この試合観戦を楽しみにしていただいていた多くのサポーターの皆様、不快な思いをされた皆様、日頃より Jリーグを支えてくださっている皆様、そして Jリーグを応援してくださっている全ての皆様に、このような大変遺憾な状況での試合開催となりましたことを、あらためて深くお詫び申し上げます。あわせて、本日の試合開催にあたり、多くのファン・サポーターの皆様にご協力いただき、トラブルなく試合を開催できたことに感謝申し上げます。
今回の制裁を私自身も大変重く受け止め、本日は、ファン・サポーターの皆様と同じくスタジアムに行かずに見届けようと考え、テレビ観戦という形をとりました。
お客様のいないスタジアムの映像はやはり大変寂しいものでした。
Jリーグ20年の成長を支えてくださったのは、クラブを愛するファン・サポーター、ホームタウンの皆様です。クラブにとって一番の財産であるファン・サポーターの姿がないスタジアムでの試合は、Jリーグ百年構想の理想とする姿とは最も遠いところにある試合というしかなく、大変寂しく悔しい思いで試合を見ました。
そのような中で、両クラブの選手たちは、最後まで全力を尽くし、フェアで諦めないプレーを見せてくれました。選手たちもまた、この制裁を重く受け止め、プロとして、テレビを通じて応援してくださる多くの皆様に喜んでいただけるプレーをしようと全力を尽くしたように思います。プロの魂を見たように思いました。
本日の試合をもってこの度の悲しい事件が終わりになるわけでは決してありません。本日の試合の意味を、Jリーグに関わる全ての皆様とともに考えていきたいと思います。また、浦和レッズには、もう一度フェアプレーというスポーツの原点に立ち返り、不快な思いをされた全ての皆様の信頼回復に努めていただきたいと思います。そして、浦和レッズを愛する全てのファン・サポーターとともに、あらためて、安心、安全で世界に誇れるスタジアムを作っていただきたいと切に願います。
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ
チェアマン 村井 満
以上