本日行われたAFCチャンピオンズリーグ2014の第3戦、ブリーラム・ユナイテッド戦の試合前日会見の内容をお知らせいたします。
■ランコ・ポポヴィッチ監督
「こんにちは。今、試合が早い間隔でやってきているので、試合が終わったら、すぐに次の試合がやってくるという状況です。まず、ACLに関しては、最初の2試合で、1試合目に1-1の引き分け、2試合目ではホームで敗戦をしてしまっているので、この試合では(勝利という)結果が、グループリーグを突破するためには必要になってきます。その結果をしっかり取れるよう、グループリーグ突破を実現できるように、必ず、すべての力を出し切って、明日は勝点3を取りたいと思っています。明日の試合に関して、私たちがどういう姿勢で入っていけるかが重要になります。タイのサッカーは年々レベルが上がってきて、非常にいい選手もたくさんいますし、自国のタイリーグのチームも、レベルの高いチームばかりだと感じています。皆さんにも思い出して欲しいのは、2年前、柏レイソルがアウェイでブリーラム相手に、どういう結果だったのかということ。そのことを思い出していただければ、皆さんにもよく分かってもらえると思いますが、しっかりとそういった部分でも、私たちは対戦相手に対して敬意を払いながら、自分たちの出せるものを出すために、いい準備をして、気持ちのところもしっかり準備をして、試合に入っていくことが重要になると思います」
■柿谷曜一朗選手
「こんにちは。明日の試合もそうですが、今季、監督が代わって、キャンプから厳しいトレーニングを積んできたなか、試合を重ねるごとにチームというのは一つになっていくと思うし、そういう面では、このACLにかける思いというのは、僕らはすごく強いものがあります。Jリーグも含めて、たくさん試合ができることは、僕らにとってすごくいいことなので。もう何試合もこなしてきましたが、チームが1つになっていっているなという実感は、選手もそうですし、スタッフ、サポーター含めて、一丸となって戦えていると思いますし。明日はホームで戦うということで、サポーターもたくさん来てくれますし、恥ずかしい試合は絶対にできません。ただ、相手チームのことをビデオで見ましたが、かなり力のあるチームなので、本当に油断することなく、勝ちだけを求めて、明日の試合に臨みたいと思います」
【質疑応答】
Q.柿谷選手にお伺いします。先ほどの話しで、ブリーラムのビデオをご覧になったということですが、特に相手の守備に持っているイメージ、攻略のイメージなどありましたら、お聞かせください。
A.柿谷曜一朗選手
正直、ここで話すのはどうかなと思いますが、僕らには僕らの戦略がありますし、監督と今までやってきたサッカーというものを、どの相手でも、自分らの力を100%出し切るようにやるだけなので。もちろん、相手のフォーメーションがどうだとか、セットプレーをどうしてくるだとか、そういうところはビデオで見て研究はしますけど、こういうところを突いていくというのを、今、ここで宣言するというのは、相手にバレてしまうので、ここでは止めておきたいと思います。
Q.今のチーム状況をお聞かせください。不安な部分もあるのでは?
A.ランコ ポポヴィッチ監督
質問の意図がよく分からないところもありますが、ただ、私たちは、Jリーグ開幕から3試合で2勝しています。心配するものは特にないですし、私は自信を持っています。
Q.柿谷選手にお伺いします。今年、ACLでは3試合目になり、Jリーグと違った試合の厳しさや、やり方が違ったりするなど、いろいろあると思いますが、このアジアの戦いを経験できていることについては、柿谷選手個人、あるいは、セレッソ大阪のチームにとって、どんな意味合いがありますか?
A.柿谷曜一朗選手
さっきも言ったのですが、試合がたくさんあることによって、チームの連係のところだったり、チームとしてまとまるというところは、すごく、試合を重ねるごとによくなっていくものだと思います。今年、Jリーグ優勝をもちろん、目標にやっていますが、昨年、ACLに出られる順位で終われたこともあり、今年、ACLに出ることができていますし、出るからにはやっぱり優勝を狙ってやっているだけなので。セレッソとして、個人的にもそうですが、試合がいっぱいあるというのは、僕らも楽しいですし、サポーターもいっぱい試合を見に来ることができて、すごく、セレッソ大阪というチームが、選手とサポーターが1つになって、戦える時間がたくさんできることを、僕は本当に誇りに思います。そして、たくさんの勝利をみんなで分かち合いたいです。個人的にも、チーム的にも、ACLという大きな舞台で、選手の僕らは活躍することが使命だと思っています。ただ、(ACLの)この2試合勝てていないので、僕たちは勝っていくことだけを考えてやっていきたいです。
Q.監督、柿谷選手にお伺いします。山東魯能戦後、監督は「勝ちへの執念が足りなかった」ということを仰っていたが、Jリーグの清水戦で、その点についての問題は解消できていますか?
A.ランコ ポポヴィッチ監督
もちろん、私たちの選手が、山東戦にかける思いがまったくなかったというわけではありません。相手に、気持ちの部分でも、球際の部分でも、上回られたこと、そこを許してはいけないというところから、選手たちには話しをしました。気持ちの部分や勝利に対する執念というのを、ウチの選手たちは持っていますが、ただ、相手と比べると足りなかった。そこは、結果を分ける重要な部分であって、私たちがこれからもっともっとこだわっていかなければいけない部分だと思っています。ただ、私たちはJリーグでの清水戦で、あるべき姿というものを見せられましたし、真価が問われる一戦で、山東戦で足りなかった部分も、しっかりと改善して見せてくれたと思っています。もちろん、その日によっては、チームが、個人が、最高のパフォーマンスを、シーズンを通してというところで、出し続けることというのは、それは不可能に近い話しなのですが、ただ、ゲームに向かう姿勢、戦う姿勢、局面、局面にこだわるところ、そこの部分に対しては、最低限、私たちがやらなければいけないこと、選手たちがやらなければいけないことですので、そこの部分で欠かしてはいけません。どんな試合であっても、自分たちの力を出し切って、それでもし、結果がついてこないのならば、そのときには相手チームに「おめでとう」と言えると思うのです。私たちはすべての力を出し切るということを、最低限、どの試合でもやろうということを、選手たちにも常に言っていますし、全力を出し切ることは常に求めています。本当に、勝者のメンタリティーを全員が持って戦うことが大切だと思いますし、本当の意味での勝者になるためにも、そういった部分が当たり前になるように、それが自分たちのベース、アイデンティティになることが大切だと思います。意識をしなくても、それを出せる、持っている、そういうところまで高めていきたいと思います。
A.柿谷曜一朗選手
結果が出れば、「改善できたんじゃないですか?」という質問がされるのは、僕らには、永遠に続くことだと思うので。やっぱり、個人として、チームとしても、1試合でどうだったかというのは、考えていくところがあって、失敗してしまった試合だったり、負けてしまった試合だったりというのは、次の、自分がいいプレーをするための材料に変えていかなければいけないので。そのためには、ただ試合が続くなかで結果が出たからといっても、ウチの、セレッソ大阪では、誰1人満足する選手はいませんし、より、もっと高いレベルを目指してやっているチームなので。1勝したからとか、連勝したからといっても、優勝するまでは、誰もが満足はしません。優勝するまでの過程の1勝としては、すごくいい結果が出たとは思いますが、今後、試合が続いていくうえで、最後、本当に優勝するまでは、何事にも満足せずにやっていきたいと思います。
以上