10日、『2013Jリーグアウォーズ』が横浜アリーナで開催され、浦和レッズからは那須大亮、阿部勇樹、槙野智章の3人が出席した。
開会時間の19時になると、会場内にはオープニング映像が流れ、式がスタート。ステージには18位の大分トリニータの選手から順に登場し、レッズの3選手はクラブカラーの赤いカクテル光線の演出の中、登壇した。そして優勝チームであるサンフレッチェ広島が始めに表彰されると、その様子を3選手は用意された席から見つめていた。
優秀選手賞の発表では、レッズからは、DFとして那須大亮、槙野智章、MFとして阿部勇樹の3人が選出され、正賞の記念メダルを受け取った。さらに全32名の優秀選手受賞者を代表し、阿部が副賞のビッグマック1年分の記念パネルを受け取った。
加えて優秀選手の中から選出されるベストイレブンにはレッズから那須が選ばれた。プロ生活12年の中で初の受賞となった那須は、プレゼンターを務めたロンドンパラリンピック陸上女子日本代表の佐藤真海さんから、正賞としてブック型の楯と賞金100万円、副賞としてクリスタル・オーナメントを受け取ったほか、ステージで「この賞をいただいたのは本当にうれしいですが、来年はチームメートみんなでこの舞台に来たい」と決意のコメント。ファン・サポーターへ向けては「今年1年最後まで後押ししていただき本当にありがとうございます。来年はみんな一丸となってタイトルを取れるように頑張りましょう」とメッセージを送った。
また最優秀選手賞は、横浜F・マリノスの中村俊輔選手が選出された。
このほか式の中では、Jリーグベストピッチ賞の表彰も行われ「キンチョウスタジアム」「IAIスタジアム日本平」「東北電力ビッグスワンスタジアム」と並び、レッズのホームスタジアムである「埼玉スタジアム2002」が選出された。2005年、2009年に続く3度目の栄誉ある受賞となった。
さまざまな表彰が行われた『2013Jリーグアウォーズ』は、予定終了時刻の20時50分をやや過ぎてから閉幕。3選手は、会場から温かな拍手を受けて他チームの選手たちと一緒に会場をあとにした。
【那須大亮】
(ベストイレブンが初めてとは意外だが?)
「初です。今年は移籍1年目ということで、浦和は独特のスタイルですし、最初は慣れようとしてやっていました。最初は(先発では)出ていなかったですし」
(個人的には充実していたのでは?)
「シーズンを振り返ると、ナビスコもJリーグも惜しいところまで行ったけどタイトルを取れなかったので、それが悔しいんですが、個人としては充実したシーズンだったと思います」
(得点が多かったが?)
「意識はしていなかったんですが、チームメートとのイメージの共有ができていたと思います。徐々に、得点の前にはこういうボールが来るというようなイメージ通りのボールが来るようになりました。最後の方はパスを出してくれれば俺が決めると思って、手を上げてアピールしていました。来年はチーム一丸となってタイトルを取りたいです」
【阿部勇樹】
「昨年と同じですが、選手、チーム関係者みんなでまたここに来たいという思いが強くなりました。つかみ取れそうで取れない位置で戦ってきて、何かが足りずに手にできなかった残念なシーズンではありましたが、そこは自分たちも分かっています。意識してしっかりとやって、またここに戻ってきたいと思います。サポーターも含めて、もっともっとみんなで喜ぶシーンをたくさん作れるように、変わらず継続しながらやっていきたいと思います」
(那須大亮がベストイレブンに選出されたが?)
「同い年で一緒にやっていたメンバーとまたやれるのは嬉しいことです。1人でもこうやって選ばれるのは良いと思いますし、そういう場に行ってみたいと思います」
【槙野智章】
「厳しさも来年は出していかなくてはいけないのかなと思います。年上の人たちが気持ち良く僕たちをプレーさせてくれています。来年はさらにピッチ上では厳しく、結果に対してこだわっていかなければいけないと思っています。守備のところは来年の課題でもあるので、徹底的に改善しなければいけないと思います。中村俊輔選手が『優秀選手にチームから10人選ばれた』と言っていましたが、僕たちもそれに値する選手がいると思いますし、ここに立たないといけないと思います。それは証明していかなければいけません」
(那須大亮がベストイレブンに選出されたが?)
「チームとしては大変喜ばしいことだと思います。移籍してきて1年目でこうやって選ばれることは、素晴らしいと思います。ただ、もっと多くの選手が選ばれて文句のないような内容と結果を来年に出していきたいです」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
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