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10月30日開催 大会方式変更に関する意見交換会についてのチェアマンコメント(13.10.31)

昨日10月30日(水)、Jリーグは、べガルタ仙台、鹿島アントラーズ、浦和レッズ、柏レイソル、FC東京、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ジュビロ磐田、名古屋グランパス、ガンバ大阪、セレッソ大阪、サンフレッチェ広島の12クラブの実行委員および関係者にお集まりいただき、大会方式変更に向けた詳細検討のための意見交換会を実施しました。

J1での経験値の高いこの12クラブ関係者と様々な意見交換を実施しましたが、この意見交換会は意思決定するための会議ではありませんので、新たに決定した事項はありません。昨日議論された方向性が、来月以降の実行委員会および理事会に改めて付議され議論される予定です。この意見交換会後のメディアの方々への説明に不十分なところがございましたこともあり、改めて、私の方からJリーグの現在の状況をお伝えさせていただきます。

さる9月17日(火)の理事会での決定事項は、2ステージ制を導入するということと、ポストシーズン制としてスーパーステージおよびチャンピオンシップのシステムを導入するという内容でした。加えて、スーパーステージの実施方法として、各ステージ上位2クラブの中に年間勝点1位クラブが含まれる場合や当該クラブが重複する場合の開催方法は継続検討となったほか、試合会場、年間順位の決め方、賞金やタイトルの在り方、試合数の固定化等の詳細事項についても引き続き検討する必要性がこの理事会の中で併せて確認されています。

これを受け、私どもJリーグは2ステージ制とそれを前提にしたポストシーズン制に関して詳細検討を続けています。この中で、ポストシーズン出場クラブに重複が発生し、スーパーステージの試合数が減ってしまうことを防ぐ案として、各ステージ3位以下のクラブの繰り上げを行おうとした場合に、「負けることを意図的に企図するケースが発生してしまう」ということが確認されました。このケースを回避する案は、繰り上げを実施しない「原案」となります。

昨日の意見交換会では、ポストシーズンの試合数の固定化についても議論を深めました。これを突き詰めると、「年間勝点順位上位のチームだけで組成したポストシーズン案」しか選択肢が残りません。これが「通年ステージでの大会+ポストシーズン」を意味してしまうため、昨日より大きく報道された訳ですが、こういった案も含めて幅広く様々な可能性を検討したものと御理解いただきたく思います。

Jリーグの大会方式変更については、今年前半の一時期に「2ステージ制導入」という情報だけが断片的に報道され、多くの方々にご心配をおかけしました。今日に至るまで、“この議論の初めの段階から情報公開しておけば”というご意見を随分といただきました。しかし、議論の方向性も見えない時期に安易に情報公開していたならば、更なる混乱を引き起こしただろうと考えます。

そもそも意思決定前の検討プロセスの内容を外部公表することは難易度が高いのですが、議論の方向性が見えはじめた7月からは、各実行委員・理事の合意のもと、実行委員会、理事会およびその他本件に関わる全ての議論のプロセスをメディアに情報公開し、取材対応も可能な限り実施してきました。今後も都度、情報公開を実施していきます。

改めまして申し上げますが、現在私どもが議論している内容は、2ステージ制の検討を撤回する、あるいは白紙に戻すということではなく、9月の理事会での決定事項をもとに更に議論を深めているということであり、粛々と前進を続けているということに他なりません。

公益社団法人 日本プロサッカーリーグ
チェアマン
大東 和美

以上
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