2014シーズンJリーグクラブライセンス(Jライセンス)交付について、下記の通り決定しましたのでお知らせいたします。
なお、Jライセンスの交付判定の審査については、第三者機関であるクラブライセンス交付第一審機関(FIB)が行っており、Jリーグ理事・監事、日本サッカー協会(JFA)理事・監事・評議員、JリーグまたはJFAの専門委員は、FIBの構成員になることはできません。
Jリーグは、JFAから日本におけるクラブライセンス制度の制定および運用の委任を受けたことにより、日本におけるライセンス交付機関(ライセンサー)として、Jリーグクラブライセンス制度を運営し、Jクラブならびに準加盟クラブに対してJライセンスを交付します。
1.判定結果
■J1クラブライセンス
・判定:36
札幌、仙台、山形、鹿島、栃木、群馬、浦和、大宮、千葉、柏、F東京、東京V、川崎F、横浜FM、横浜FC、湘南、甲府、松本、新潟、富山、清水、磐田、名古屋、京都、G大阪、C大阪、神戸、岡山、広島、徳島、愛媛、福岡、鳥栖、長崎、熊本、大分
・(うち、条件つき交付):-
■J2クラブライセンス
・判定:7
水戸、岐阜、鳥取、北九州、町田、金沢、讃岐
・(うち、条件つき交付):(3)
町田、金沢、讃岐
■合計
・判定:43
・(うち、条件つき交付):(3)
2.B等級基準の充足状況
■J1クラブライセンス
・B等級充足:12
・B等級未充足(文書提出):24
・合計:36
■J2クラブライセンス
・B等級充足:1
・B等級未充足(文書提出):6
・合計:7
■合計
・B等級充足:13
・B等級未充足(文書提出):30
・合計:43
3.FIBからの経営上の指導
■J1クラブライセンス
・是正通達:9
・個別通知:4
・指導なし:23
・合計:36
■J2クラブライセンス
・是正通達:3
・個別通知:1
・指導なし:3
・合計:7
■合計
・是正通達:12
・個別通知:5
・指導なし:26
・合計:43
≪参考≫
■Jライセンスの種類
Jライセンスには下記2種類があり、各ライセンス基準のうち「A等級」に指定されている基準を充足すれば、いずれかのJライセンスが交付される。
・J1クラブライセンス
順位等の要件を満たしていれば、2014シーズンはJ1に残留または昇格することができる
・J2クラブライセンス
順位等の要件を満たしていれば、2014シーズンはJ2に残留または昇格することができる
(J1に昇格することはできない)
■判定に付帯する事項
(1) 条件つき交付判定
2013年9月末時点でJライセンスは交付されるが、別途定められた条件を満たす必要がある。
準加盟クラブは、Jライセンス交付を受けたのち、入会審査を受けて審査に合格しなければJ2入会(昇格)ができない。
・条件つき交付
別途定められた条件として、J2入会審査に合格する必要がある。
※対象:町田、金沢、讃岐
(2) B等級基準未充足
各ライセンス基準のうち「B等級」に指定されている基準(3つ)については、それを充足していなく てもJライセンスは交付される。
ただし、クラブライセンス交付規則第7条および第15条に基づき、B等級の基準をひとつでも充足していないクラブには、Jライセンス交付と同時に制裁を科すこととなっている。
・B等級未充足
B等級基準(特にスタジアムの屋根の大きさ・トイレの数)を充足していないクラブに対し、Jライセンス交付と同時に制裁が科される。
(※対象:30クラブ)
【注】クラブライセンス交付規則の用語上、「制裁」という厳しい言葉になっているが、本件における制裁の内容はFIBに対する「文書提出」である。
具体的には、「2014シーズンにおいて使用を予定しているスタジアムに関し、衛生施設および屋根の不足にともない、観客へのホスピタリティが低水準であることについて、クラブがすでに昨年より実施しているホスピタリティ向上策の実施状況および今後の施策を、2013年10月31日までに書面で回答すること」となっている。
(3) クラブ経営上の指導
Jライセンス判定には直接関係ないが、判定に際し、クラブに経営改善を促す目的で、FIBが独自に指導を行うことができる。
指導には「是正通達」および「個別通知」があり、「是正通達」のほうが重い指導となる。
・是正通達
Jライセンス交付判定に付帯して、クラブ経営上是正すべきと思われる点について、FIBが対象クラブに通達を出す。通達の内容は公表する。
(※対象:12クラブ)
・個別通知
「是正通達」とまではいかないが、FIBからのクラブ経営上改善を要請する旨の指摘があった場合、それを受けたライセンスマネージャーが対象クラブに個別に指摘事項を通知する。
(※対象:5クラブ)
■Jライセンス審査概要
2013年日程・内容
2月1日
Jライセンス申請予定クラブ(43クラブ)に対し、申請書類等配付。
2月28日
43クラブより、2013年度予算・2012年度決算見通し提出。
3月31日〜6月28日
43クラブより、2012年度決算にかかる申告書類一式の提出。
(クラブ決算日より90日以内に提出。クラブごとに決算日が異なる)
7月1日
43クラブがJライセンス申請書類すべてを提出。
4月24日〜7月26日
申請43クラブ中25クラブに対し、クラブライセンス事務局によるヒアリング調査を実施。指摘事項等の洗い出しを行う。
※3年で全クラブにヒアリングを実施するが、財務状況に課題があると認められたクラブに対しては毎年ヒアリングを実施している。
8月21日〜22日
一部のクラブに対し、クラブライセンス交付第一審機関(FIB)が直接ヒアリング調査を実施。
9月5日〜21日
FIBによる判定。FIB11名が「(3〜4名)×3班+総議長1名」の構成となり、各班14〜15クラブずつを判定。
・FIB第1班:9月5日〜6日
・FIB第2班:9月12日〜13日
・FIB第3班:9月19日〜20日
9月26日
FIB議長が加わり、全員で判定の最終確認。
Jリーグ理事に判定内容を報告。
全クラブに判定を内示し、クラブライセンス上訴機関(AB)に判定内容を報告。
9月30日
FIBによるJライセンス判定結果を発表。
※FIBおよびABとクラブライセンス事務局は定期的に会議を実施し、申請書類の内容の精査、指摘事項の洗い出しを行うとともに、スタジアム等の施設の視察を行った
■Jライセンス判定の前提
下記の前提条件のもとに判定を実施した。ただし、下記は前提条件の主要な一部でありすべてではない。
(1)交付規則第15条2項
ライセンス判定の材料となるものは「クラブが提出したライセンス申請書類一式(Jリーグの指示に基づき追加提出されたものを含む)」および「審問であらわれた一切の記録」。
(2)交付規則第22条1項
ライセンス申請書類の提出締切日の状態が判定基準となる(別段の定めがある場合を除く。今年の締切日は7月1日)。
(3)クラブライセンス制度 施設基準の運用に関するJリーグ理事会決定(2011年8月)
7月1日時点でホームスタジアムが建設中または改修中であるクラブには、以下の対応を実施。
1. クラブおよびスタジアム所有者から資料を取り寄せ、ヒアリングを実施のうえ、来シーズンの開幕までにスタジアムが供用開始できることを確認
2. 1が確認できた場合、設計図面等により、工事完了後のスタジアムのスペックを確認
■【2014シーズン】クラブライセンス交付第一審機関 (FIB) 判定一覧
Jリーグ公式サイト( http://www.j-league.or.jp/release/000/00005359.html )をご覧ください。
以上