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AFC U−19女子選手権ベトナム2011 第3戦(vsオーストラリア)マッチレポート、監督・選手コメント(11.10.11)

【マッチレポート】
2011年10月10日(月)16:00キックオフ(現地時間)
ベトナム、ホーチミン市@Thong Nhat Stadium

≪U-19日本女子代表 1-0(前半1-0) U-19オーストラリア女子代表≫

朝から快晴のホーチミン市、試合開始時には曇りとなっていたものの、韓国戦よりも良いピッチコンディションで試合を開始。
序盤は慎重に入った日本に対し、オーストラリアが積極的にボールを回し、主導権を握る。4分にはTeigen Allenがこの試合最初のシュートを放ったが、GK望月ありさの正面。
日本も堅い守りからボールをつなぎ始め、13分にはこの試合トップに入った横山久美がオーストラリアペナルティエリア内からシュート。しかし、これもGKの正面となる。
その1分後には守備的MFの猶本光が相手ボールをインターセプトしてそのままドリブルで上がりミドルシュートを放つも、クロスバーに嫌われて決まらず。
16分にも横山がシュートするもゴールの枠を捉えきれない。その後は両チームともボールを回すものの、シュートには至らない時間が長く続いた。

32分、左サイドバックに入っている浜田遥がドリブルで持ちあがり、中央やや距離のあるところから思い切ったシュートをするも、これもGK正面となり、日本が積極的に攻撃を仕掛けるものの、なかなか決まらない。
そのままハーフタイムを迎えるかと思われた42分、中盤でボールを持った猶本が左サイドに出た京川舞にパスをつなぎ、第2戦MVPの京川がペナルティエリア内にドリブルで持ち込み、角度のないところから鋭いシュートを決める。日本がよい時間帯に先制ゴールを決めて1点のリードで前半を折り返す。

後半は、初戦のベトナムとの試合でハットトリックを達成しているEmily Gielnikを投入したオーストラリアの積極的な入りに押し込まれる。51分にはゴールエリア右に入ってきたGielnikにパスをつながれ、強烈なシュートを受けたものの、望月が確実にはじいて日本のゴールを守る。
その2分後にもカウンターからGielnikのペナルティエリアやや右からのシュートを許したが、ゴールの枠を捉えられない。

1−0のまま刻々と時間が過ぎていく中、オーストラリアが疲労していくのと対照的に日本がどんどんボールを回し始める。71分、81分と日本が惜しいチャンスを迎えたものの、オーストラリアも身体を張ったディフェンスで必死にゴールを守る。
86分には日本ゴール前でこぼれたボールにVedrana Popovicが反応したが、ペナルティエリア左から放ったシュートはゴールの外。
88分には日本ゴールから35mの好位置からのFKを与えてしまったが、けりこまれたボールに反応したオーストラリアの選手のヘディングシュートはGK望月の正面。
残りの時間帯は、途中出場の加藤千佳や田中陽子らがオーストラリア陣内コーナー付近にボールを進めるなどし、前半の1点を守りきって1−0での勝利をおさめた。

これにより、日本は2勝1分けの勝点を7とし、あとの試合でベトナムに5−0と大勝した朝鮮民主主義人民共和の勝点9を追う2位につけている。


【試合後コメント】
[吉田 弘 監督コメント]
深い芝での3連戦だったことを含め、非常に体力的に厳しい試合だったが、勝利できてよかった。1日おきの3ゲームは厳しいが、これは相手も同じことだ。体力的なことなども考えてメンバーを替えて臨むことも考えたが、最低限の入れ替えしかできなかった。しかし、今日の試合で試して使いたい選手は大勢いた。
初戦はピッチ状態に慣れていないこともあって引き分けたが、韓国に勝ち、今日も勝てば(上位3位以内での)ワールドカップ出場権獲得のチャンスが大きくなるため、勝ちたかった。
今日の戦いの中では競る場面やカバーリングなど、守備がクリアにできていたので、相手のチャンスをほとんど作らせずに試合を進められた。
北朝鮮はボールの受け方やパスがうまいので、次の試合は苦戦すると思うが、来年のワールドカップのことも見据えて新しい選手を試したいと思っている。選手たちのコンディションも見つつ、新しい選手を起用した場合のチームとしての共通理解を次の試合までに徹底させたい。

[猶本 光選手コメント]
試合前に狙っていた勝点3を取れたことは良かった。しかし、自分としてはもう少しやれたと思う。
3連戦の3試合目だったが、これまでの2試合と同様の疲労度に感じる。
序盤からオーストラリアは体格を活かして長いボールを入れてくると思っていたが、ゴールキックでもつないできて、後ろでボールを回された。自分たちがやろうと思っていたことを相手にやられ、動かされてしまった。最初は自分もボールをあまり引き出せなかったが、ボランチとしてもっとボールを受けて相手を揺さぶることが出来ればよかった。
後半、ゴール前にボールを運べる場面が何度もあったが、ラストパスの精度が高くないなど、詰めが甘かった。早い時間帯に追加点が欲しかった。
次の朝鮮民主主義人民共和国は、なでしこ(ジャパン)も苦戦したように気持ちを前面に押し出してやってくると思う。それを跳ね返す強い気持ちを自分たちも持たなければならない。ゴール前では絶対にシュートを決めるとか、こぼれ球にも詰めて相手より先に触るという意識を高く持ってやりたい。

[柴田 華絵選手コメント]
勝点3を取ることができてよかった。
相手の体格が大きく、立ち上がりは相手の大きさとスピードに圧倒された時間帯があった。しかし、徐々に自分たちのペースをつかみ、相手も疲れてきたので、落ち着いて自分たちらしいゲーム運びが出来たと思う。
オーストラリアの選手は、ドリブルに対しての間合いがこれまで対戦した2チームと全然違う。自分としてはボールを運びやすかったが、追加点が決まらなかったのはクロスでの味方とのタイミングや質が良くなく、受けた選手がそのままシュートできないようなものだった。それがこれからの課題。
13日の試合では、内容も大事だが結果が必要なので、必ず勝つことを目指したい。

以上
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