このメッセージは、私を含む日本に住むご家族の暮らしにも影響が及んだこの事態に対する苦悩と悲しみに満ちた心で書いています。
子供たちを含む罪の無い多くの人々を襲ったこれまで体験したことのない事態への恐怖もありますが、他の日本人の皆さんが感じられているのと同じように、少しでも早く状況が改善し、通常の生活ができるようになって欲しいと願う気持ちです。
今できることは、なすべきこと、予定されている仕事をできるかぎり通常どおりこなし、日本のサッカー、フットサルファンの皆さんに落ち着きを伝えることだと思います。
それは、私たちフットサル日本代表チームを率いてポルトガルとスペインへ遠征を実施し、2012年のアジア選手権に向けた強化スケジュールを実行することだと思います。
この遠征の目的は、最高レベルのチームとの対戦を通じて学ぶことです。そこで白星を重ねるということは難しいでしょうが、最高の選手たちによる最高レベルの戦術を駆使する相手と対戦する国際経験により、また一段とレベルアップして帰れると確信しています。
この遠征を通じての試合において、若き代表選手たちは2倍の力を込めて戦うことになるでしょう。ひとつには自分たちの勝利を目指す者としての責務として、そしてもうひとつは今回の災害に遭われた方々へのお見舞いの念を込めてです。
選手たちがピッチで見せるひとつひとつのがんばり、ダッシュ、ディフェンス、ゴールのすべてはそうした皆さんへの想いを込めて行われるでしょう。ヨーロッパで日本国歌を響かせることは、このような窮地からも力強く立ち直る日本国民の誇りを示すことになると確信しています。
私は日本を信じていますし、いち早く日本が落ち着きを取り戻せるようお祈りします。依然苦しんでおられる数多くの皆さま、ご家族にエールを送って下さい。
以上