3月11日に発生した『東北地方太平洋沖地震』の被害に対する義援活動として、3月19日(土)、オアシス21・銀河の広場(名古屋市東区東桜一丁目)で名古屋グランパスの選手・スタッフ・社員・U18選手、合計83名が街頭募金活動を行いました。会場には約5,000名のお客さんが訪れ、被災地復興への想いを込めて募金にご協力頂きました。
未曽有の大震災は、J1リーグ第2節ベガルタ仙台戦(会場:ユアテックスタジアム仙台)を翌日に控えた3月11日(金)に発生しました。震災後、ニュースを通じて知る甚大な被害や、被災された方々の深刻な生活状況に、名古屋グランパスでは"何か力になりたい"と意志を示し、街頭募金活動を行いました。
募金活動当日の19日(土)は、選手達の予想を遙かに上回るたくさんのお客さんが会場に訪れ募金へご協力を頂くと共に、被災された方々が一日でも早く元の生活を取り戻せるよう、Jリーグのフェアプレーフラッグに祈りのメッセージを書き込んで頂きました。
名古屋グランパス選手会長の小川佳純選手は「多くの方々に協力して頂き、ありがとうございます。被災地はまだまだ様々なものが足りないと思います。様々な場所でもっともっと活動をして義援金を集め、被災地復興への力になりたいです。」と、感謝の気持ちと決意を伝えました。
■小川佳純選手
─予想を遙かに超えたたくさんのお客さんに協力して頂けましたが?
非常にたくさんの方々に集まってもらえて嬉しかったです。僕は街頭で募金活動をするのは初めてだったので、このような状況を想像していませんでした。驚いていますし、多くの人に協力してもらえて感謝をしています。
─どのような想いで活動に臨みましたか?
僕らが仙台市に行く途中であのような災害が起き、本当に他人事ではないと感じました。毎日ニュースを通じて被災された方々の厳しい状況を目の当たりにし、自分達にできる事を何かやりたいと思いました。先ずは第一歩として募金活動ができたので、これから先も、もっともっと助けになっていきたいと思います。
─募金活動でお客さんとふれあい、かけられた言葉は?
「今から救援チームとして仙台に向かいます」と言っている人もいました。僕らは現地に行って力になる事ができないので、名古屋から被災地のためにできる事を少しでも探そうと思います。選手会としては勿論、グランパスとしても様々な形で貢献できると思うので、できる事を探し、これからも取り組みを続けたいと思います。
─Jリーグの再開に向けては?
ベガルタ仙台だけでなく鹿島アントラーズもですが、本当に厳しい状態にあると思います。こうやってたくさんの方に支援をしてもらい、またみなさんにプレーを見てもらう事によって元気を与えられたり、励ますことができればと思います。リーグ戦が再開してから僕らにできるのは、そのような事であり、国民のみなさんに明るいニュースを届ける事しかできないと思うので、今まで以上に努力してサッカー選手として良いプレーが見せられるように頑張ろうと思います。
■楢崎正剛選手
─予想を遙かに超えたたくさんのお客さんに協力して頂けましたが?
みんなの気持ちがしっかりと被災地に届き、復興の手助けになる、それだけを願っています。
─キャプテンの楢崎選手が呼びかけられたのでしょうか?
呼びかけた訳ではないのですが、自主練習で練習場に集まった数名では、何度もそのような話をしました。僕らの提案をクラブが考えてくれたので、タイミングを考えて実施しました。チームが休みに入っているので、活動は任意での参加となりましたが、名古屋を離れて参加できない選手は残念がっていました。
─募金活動でお客さんとふれあい、かけられた言葉は?
「頑張ってください」もありましたが、「よろしくお願いします」や「ありがとうございます」という声が多く、みんなの"被災地をに届けてほしい"という気持ちが伝わってきました。
─Jリーグの再開に向けては?
今の段階では、Jリーグの再開がいつになるか分かりませんし、僕らはどこに照準を合わせて行くかが難しいのですが、トレーニングはしっかりと続けます。再開した時に全力でプレーをし、それが被災地の方々へのエールになったらと思います。
街頭募金活動を実施した結果、3,953,393 円の募金が集まりました。ご協力頂いた募金は、Jリーグ及び日本赤十字社を通じて、全額被災者のための救援活動及び復興支援活動等の資金として寄付させて頂きます。一日も早い被災地の復興を願うと共に、ご協力を頂いたみなさんに、心より感謝申し上げます。
以上