選手たちも、家族、親戚、友人といった人たちのことを心配していると思います。今の時期にトレーニングをすることで、そういった大切な人たちとの距離を遠ざけてしまうのはよくないことだと思います。
メディアを通じて、たくさんの家族や子供を失っている人たちを見ていると、これよりひどい出来事はあり得ないくらいの衝撃を受けます。自分の中で は、現場にいる人が生き残った方がいいのかそうでないのか、分からないくらいひどい状況だと認識しています。すべての家族、子供をなくして、1人で残ってしまったことに対して、どうしていいのか分からないのではないでしょうか。
クラブとして、選手もそうですが、クラブとして何か支援すること、それは家であったり、お金であったり、着るものであったり、何になるかは分かりませんが、必ず支援をするということを話し合っています。もちろん、私たちだけではなく、すべてのJリーグのクラブが、できる限りの支援をするのは、日本人のものすごく良いところだと思います。
レッズのファン・サポーターに対しては、特に、メッセージを発せられないほど、全員のハートの中に厳しい現実を突きつけられたということを理解しています。
これから1週間、オフになりますが、選手たち一人ひとりに、ハートレートや練習メニューを渡し、しっかりとコンディションを維持して戻ってくるように話をしました。この1週間、家族や親戚と過ごして、しっかり心をリフレッシュして欲しいと思います。リーグが再開し、その時が来たら、サッカーを通じて皆さんに勇気を与えていきたいです。
以上