前人未到の3連覇を目指し、「頂点」まであと2つと高いモチベーションで挑んだ準決勝の清水戦。
立ち上がりから試合のペースを掴んだのは清水だった。浴びせられるサイド攻撃の中、19分にヨンセンのヘディングで先制点を奪われ、28分にはサイドを深くえぐられ最後は兵働に決められて2点を追う展開に。
37分には、ハーフタイムまで待つ余裕がある戦況ではないと宇佐美が早々に投入されるが、中盤の構成がうまく機能せず、なかなかガンバのサッカーをさせてもらえない。
後半、試合が決まる1点をどちらが奪うかという中、前がかりに両サイドも攻めあがるガンバだったが、1点を奪ったのは清水。
61分にヨンセンのヘディングが決まり3-0。選手は最後まで奮闘したが、ガンバのスタイルは最後まで出させてもらえなかった。
「選手はすべてのタイトルにチャレンジする中、一つ一つの試合にいい準備をして挑んでくれた。天皇杯、ここまで来れたのも恥ずかしいポジションではない。責任は僕だけが感じればいいこと」と話した西野監督。選手たちも溢れる悔しさで顔を曇らせて、エコパを後にした。
悔しい無得点という結果。4シーズンぶりのノンタイトルで2010年シーズン試合日程の全てが終了した。
以上